認知症はポリフェノールで予防できる?
赤ワイン、チョコレート、米ぬか、それぞれ認知症の予防に効果があるとされています。
これらには、ポリフェノールという物質が多く含まれているためです。
ポリフェノールには、認知症の原因となるアミロイドβ、タウ、αシヌクレインの蓄積を抑える作用があることが分かってきました。
ポリフェノールは、光合成によってできる植物の色や苦みの元となる物質で、動物にはありません。
今回は、認知症の予防効果があるポリフェノールについて説明します。
認知症にポリフェノールが良い理由とは?
ポリフェノールは5000種ほどありますが、認知症の予防効果が期待されるのは以下の4つです。
- エピガロカテキン・ガレート(緑茶に含まれる)
- ミリセチン(赤ワインや果物に含まれる)
- テアフラビン(紅茶に含まれる)
- デルフィニジン(ナスに含まれる)
研究により、これらのポリフェノールが人工的に作り出したアミロイドβ、タウ、αシヌクレインの蓄積を抑える作用があることがわかりました。
アミロイドβ、タウ、αシヌクレインはアルツハイマー型認知症の原因とされる物質です。
疫学的にも、緑茶や赤ワインを多く飲む人たちは、認知症の発症率が低いことが分かっています。
認知症に良いポリフェノールの摂り方
赤ワインやチョコレートは、たくさん摂ると肝臓病や糖尿病が心配ですから、緑茶や紅茶を毎日5~6杯飲むことをおすすめします。
緑茶に含まれるタンニンには、殺菌効果もあります。
ポリフェノールを効率良く摂るためには、生野菜ジュースもおすすめです。
ジュース作る時に皮や茎も入れると、食物繊維も一緒に摂れて便秘の解消や動脈硬化の予防にもなり効果的です。
生野菜ジュースは、作ったら時間を置かずに、すぐに飲んで下さい。
おすすめの組み合わせは…
- りんご・ほうれん草・水
- シソ・アボカド・オリゴ糖・水
- プルーン・青菜・りんご・豆乳
ポリフェノールは24時間で代謝されてしまうので、毎日とる必要があるということも覚えておきましょう。