認知症を油で予防する?
食べると認知症の予防ができる、進行を食い止めるという油があるのを御存じですか?
医学的・科学的な検証はまだ不十分なのですが、これらの油を摂取すると「認知機能の改善がみられた」という実験結果が得られています。
ちょっと不思議な感じはしますよね。
それでは、認知症に良いと言われる「油」についてご説明しましょう。
認知症に良い油?えごま油・ココナツオイル・亜麻仁油
認知症に良い「油」には、どんなものがあるのでしょうか?
ヒトが健康を維持するためには、なるべく多くの食材を食べると良いと言われます。
中でも、必須アミノ酸(たんぱく質)や必須脂肪酸(油脂類)は、身体の中で生成されないので、必ず食べなければいけません。
必須脂肪酸には、オメガ3系とオメガ6系があります。
その中で、認知症の予防に効果があるとされるのは、オメガ3系のα‐リノレン酸・EPA・DHAです。
ちなみに、オメガ6系には、リノール酸・アラキドン酸があります。
こちらは、一般的な植物油や動物の脂に含まれているので、今の日本人の食生活では摂取過剰ぎみと言えるでしょう。
α‐リノレン酸を多く含む食材には、えごま油・ココナツオイル・亜麻仁油があります。
これらは、動脈硬化を抑制して、脳の血流を良くするので、「脳血管型認知症」の予防になります。
また、食事量が減少して、低栄養になる75歳以上の高齢者の方もいらっしゃるでしょう。
その場合は、オメガ3系とオメガ6系の両方をバランスよく摂取させてみましょう。
結果として「認知機能の改善がみられた」という報告もあり、アルツハイマー型認知症にも効果が期待されます。
認知症に良い油 その他
α‐リノレン酸を含む食材は他にも、葉物の緑黄野菜・藻類(マコンブ・ワカメ・青のり・寒天)があります。
認知症の予防効果が期待される油を含む食材ですが、もちろん、これだけを食べていれば良いという訳ではありません。
油なので、取り過ぎれば太ったり、便がゆるくなったりという副作用もありますので注意が必要です。
軽い運動を合わせることで、さらに脳血流がよくなり、認知症の予防効果も高まるでしょう。