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アルツハイマー型認知症と遺伝について

アルツハイマー型認知症 遺伝

 

アルツハイマー型認知症は遺伝するものなのでしょうか?

 

近年の研究で、アルツハイマー型認知症に関係する遺伝子が解明されてきています。

 

それは、どんな遺伝子なのか気になりますよね。

 

その遺伝子を持っていると、どのくらいの割合でアルツハイマー型認知症を発症するのでしょうか?

 

今回は、アルツハイマー型認知症と遺伝についてお伝えします。

アルツハイマー型認知症は遺伝するのか?

あらためて、アルツハイマー型認知症の遺伝について見て見ましょう。

 

親から子供に遺伝するものとして身近なものと言えば、血液型でしょうか。

 

アルツハイマー型認知症に関係する遺伝子は、複数発見されていますので、いくつかご紹介しましょう。

 

(1)KLC1E(ケイ・エル・シー・ワン・イー)遺伝子

 

アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβの蓄積量を制御している

 

(2)ApoE4(アポ・イー・フォー)遺伝子

 

アルツハイマー型認知症の原因となるアミロイドβの沈着を起こす

 

日本人のおよそ21%が、ApoE4遺伝子を持っているとされる

 

アルツハイマー型認知症の発症割合 ApoE4遺伝子を持っている人  28.8%

 

ApoE4遺伝子を持っていない人 10.2%

 

*ApoE4遺伝子持っている人はそうでない人の3倍程度、アルツハイマー型認知症の発生リスクが高い

アルツハイマー型認知症の遺伝と対策

親や親戚にアルツハイマー型認知症の人がいると、自分も遺伝するのでは?と心配になってしまいますね。

 

しかし、血液型と違ってアルツハイマー型認知症に関連する遺伝子を持っていたとしても、100%発症するワケではありません。

 

例えば、若年性アルツハイマー型認知症の人でも、遺伝の可能性がある「家族性アルツハイマー型認知症」の人は、1割程度とされます。

 

このうち、遺伝子の変異が明らかになった人は、半分ほどだそうです。

 

アルツハイマー型認知症の発症には、体内環境や生活環境による因子が関わっているとも考えられています。

 

もし、親や親戚にアルツハイマー型認知症の人がいるとしても、環境を整えることでアルツハイマー型認知症の発症を抑えられる可能性があります。

 

アルツハイマー型認知症の発生因子の予防対策

 

(1)糖尿病を抑える

 

糖尿病は「アルツハイマー型認知症の原因の1つ」といわれるくらい、リスクが高くなる

 

(2)バランスの良い食事

 

青魚に多く含まれるDHAやEPAは、脳を活性化させる

 

果物や野菜に含まれるポリフェノールは、活性酸素を減らして脳細胞を傷つきにくくする

 

(3)適度な運動と社会参加

 

運動により足腰を鍛えることで、脳への血行を良くする

 

社会参加が減少すると、脳への刺激が少なくなり、アルツハイマー型認知症の発生リスクが高くなる

 

アルツハイマー型認知症の発症リスクが高い遺伝子は、確かに存在します。

 

しかし、アルツハイマー型認知症に携わっている、杉山孝弘医師は言います。

 

「先のことを心配するより、長い人生を生き甲斐を持って楽しく過ごすためにはどうしたらよいかを考えた方がよいでしょう」*と。

 

*引用元:認知症の人と家族の会

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