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レビー小体型認知症の禁忌について

レビー小体型認知症 禁忌

 

レビー小体型認知症は、薬に対して過敏で副作用が出やすいという特徴があります。

 

そのため、レビー小体型認知症には、「禁忌」とされる薬がたくさんあります。

 

しかし、レビー小体型認知症の症状の改善に薬が役立つことも確かです。

 

レビー小体型認知症の人は、薬をどのように使えばよいのでしょうか?

 

今回は、レビー小体型認知症の禁忌についてお伝えします。

レビー小体型認知症の禁忌とは、どんなもの?

レビー小体型認知症の薬の禁忌は、「相対禁忌」あるいは「原則禁忌」に当たるものです。

 

つまり、「絶対に使ってはいけない」のではなく、「慎重に注意して」使いましょうということになります。

 

レビー小体型認知症では、「ピぺリジン誘導体」という物質を含む薬剤に過敏症があり禁忌の場合があります。

 

レビー小体型認知症の治療薬であるドネペジル塩酸塩(アリセプトなど)も、ピぺリジン誘導体を含みます。

 

レビー小体型認知症の禁忌となるピぺリジン誘導体を含む薬剤

 

(1)認知症治療薬:ドネペジル塩酸塩

 

(2)精神神経作用薬:ハロペリドール(睡眠剤など)

 

リスペリドン(興奮や異常行動の抑制薬)

 

(3)心臓・血管作用薬:ジビリダモール(血管拡張剤)

 

アルガトロバン(高血圧治療薬)

 

ピルメノール塩酸塩(抗不整脈剤)

 

(4)消化管潰瘍治療薬:トロキシピド(胃粘膜保護薬)

 

ロキサチジン酢酸エステル塩酸塩(胃酸分泌抑制薬)

 

(5)局所麻酔薬:ブピバカイン塩酸塩(脊椎麻酔に使用)

 

メピバカイン塩酸塩(局所麻酔に使用)          

 

(6)その他の薬剤:シプロへブタジン塩酸塩(抗アレルギー薬)

 

ドンペリドン(吐き気止め)

 

ロペラミド塩酸塩(下痢止め)

レビー小体型認知症の禁忌の対策と注意点

レビー小体型認知症の治療として、ドネペジル塩酸塩の内服を始める場合も、規定量から始めると副作用が出てしまい禁忌という場合もあります。

 

あるレビー小体型認知症患者さんは、ドネペジル塩酸塩1mgから開始してとても調子がよいと言っています。

 

ドネペジル塩酸塩は、本来3mgから開始して5mgに増量します。

 

しかし、認知症専門医の中には「レビー小体型認知症では、0.5mgから開始してもよい」という趣旨の意見もあります。

 

レビー小体型認知症の禁忌となるピぺリジン誘導体を含む薬剤は、多岐に渡ります。

 

レビー小体型認知症の人に高血圧や心臓病もある場合、また、ケガや歯科治療で麻酔薬を使う時なども、少量から使うという注意が必要です。

 

認知症専門医以外で治療を受ける際には、医師に「レビー小体型認知症で禁忌の薬剤がある」ということを伝えてください。

 

レビー小体型認知症の人と家族・介護者は、レビー小体型認知症の薬の過敏症と禁忌について、特に注意を払う必要があります。

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