レビー小体型認知症の人が暴れることについて
レビー小体型認知症の人には「暴れる」という症状があります。
実は、レビー小体型認知症の人が暴れるのには原因(理由)がちゃんとあるのです。
では、レビー小体型認知症の人が暴れることの原因や、その症状に対してはどのような対策があるでしょうか?
今回は、レビー小体型認知症の暴れるという症状についてお伝えします。
レビー小体型認知症の人が暴れる原因
レビー小体型認知症の人が暴れる原因は、複数あると考えられます。
代表的な原因を、いくつかご紹介しましょう。
レビー小体型認知症には、とても高い確率で幻視の症状が現れます。
レビー小体型認知症の幻視は、非常にリアルだそうです。
そのため、幻視で見える人や動物などに、レビー小体型認知症の人が怯えて暴れている可能性があります。
レビー小体型認知症では、覚醒レベルが急に悪くなったり戻ったりする症状があります。
その場合の覚醒レベルの変動は、1日の中で変動したり、数日以上にわたって変動したりします。
レビー小体型認知症の人の覚醒レベルが落ちている時には、寝ぼけのひどい状態のようになり、それによって暴れると考えられます。
レビー小体型認知症では、薬剤に過敏に反応することがあります。
レビー小体型認知症の治療薬に、ドネペジル塩酸塩があります。
ドネペジル塩酸塩は、覚醒レベルを上げて脳の働きを活発にする効果があります。
しかし、副作用として興奮性を高めてしまうという点があるので、レビー小体型認知症の人が過敏に反応して暴れるということがあります。
レビー小体型認知症の暴れる症状への対策
レビー小体型認知症の人が暴れている場合は、急に近づいたり体に触れたりしないようにしましょう。
無理に止めようとすると、余計に興奮して、本人や周囲の人がケガをする場合があります。
レビー小体型認知症の人が暴れている時には、一定の距離を置いて声をかけましょう。
物を壊したり、ケガをする可能性がありますので、レビー小体型認知症の人の部屋は、普段から片付けておきましょう。
暴れている原因が幻視であると考えられる場合には、「大丈夫ですよ」と声をかけて安心させましょう。
また、レビー小体型認知症の人に暴れる症状が出た場合、早期に医師に相談しましょう。
薬剤の過敏症によって、暴れる症状が出ている可能性もあります。
頻繁に暴れたり症状が激しい場合には、入院して治療する必要があるでしょう。
レビー小体型認知症の暴れる症状には、複数の原因が考えられます。
その原因をハッキリさせるためにも、早期に医師に相談しましょう。
レビー小体型認知症で暴れる症状が激しい場合には、入院して治療する必要があります。