レビー小体型認知症と「むずむず脚症候群」について
レビー小体型認知症の「むずむず脚症候群」という症状を聞いたことがありますか?
「むずむず脚症候群」は、「アカシジア」ともいうレビー小体型認知症の症状です。
では、むずむず脚症候群とは一体どんな症状で、原因や対処法はあるのでしょうか?
今回は、レビー小体型認知症とむずむず脚症候群についてお伝えします。
レビー小体型認知症とむずむず脚症候群の原因と症状
レビー小体型認知症と、むずむず脚症候群の症状や、その原因についてご説明しましょう。
「むずむず脚症候群」と妙なネーミングですが、これは医学的には「アカシジア」という症状を指します。
レビー小体型認知症のむずむず脚症候群は、抗パーキンソン病薬や抗精神薬の副作用で起こります。
むずむず脚症候群は、レビー小体型認知症以外でも、精神疾患などで内服治療してる場合には発症することがあります。
レビー小体型認知症のむずむず脚症候群(アカシジア)の症状
- 静かに座っていることが出来ない
- 歩きたくなりウロウロと歩き回る
- 座っていても足をぶらぶらさせる
- その場に立っていられない
- むやみに足踏みをする
- 無用に舌を出したままでいる
レビー小体型認知症のむずむず脚症候群(アカシジア)は、無意識の行動ではありません。
文字通り、むずむずしてじっとしていられないという感覚異常です。
また、むずむず脚症候群(アカシジア)では、動くことでストレスから解消されるという側面を持っています。
レビー小体型認知症のむずむず脚症候群の対策と注意点
レビー小体型認知症のむずむず脚症候群(アカシジア)が起こる前には、ジストニアという症状が先行して発症する場合があります。
レビー小体型認知症の人に、
- 口をモグモグさせる
- 口を尖らせたりすぼめたりする動きを繰り返す
という「ジストニア」の症状が見られたら、注意しましょう。
レビー小体型認知症のむずむず脚症候群(アカシジア)の対策としては、抗パーキンソン病薬や、抗精神薬の減量・休薬が必要となります。
むずむず脚症候群(アカシジア)は、認知症の治療薬のドネペジル塩酸塩や睡眠剤、吐き気止めの薬でも起こります。
これは、レビー小体型認知症の人に薬剤の過敏症があるためです。
放置しておくと、レビー小体型認知症の人のストレスが増加したり、介護が困難になります。
ですから、発症の危険性を感じたら、速やかに医師と相談する必要があります。
むずむず脚症候群(アカシジア)は、レビー小体型認知症で見られる感覚異常の症状です。
抗パーキンソン病薬や抗精神薬の副作用が原因であることが考えられますので、速やかに医師に相談しましょう。