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認知症の要介護認定のレベルは、どのくらい?

介護保険では、「その人が生活するためにどのくらいの介護が必要か」によって、要介護認定のレベルが変わります。

 

要介護認定のレベルは、軽いほうから「要支援1・2」「要介護1~5」となります。

 

認知症になった場合、介護保険の要介護認定はどのくらいになるのでしょう?

 

今回は、認知症の要介護認定のレベルについてお伝えします。

認知症の「要介護認定のレベル」には目安があります

介護認定の調査では、「自分で歩ける」などの身体状況と、「もの忘れ・大声を出す」などの認知機能や社会的行動からレベルを評価されます。

 

認知症の要介護認定のレベル(要介護度)の目安

 

要支援1~2

 

  • 自分で近所の店に行き買い物ができる
  • 自分で風呂を準備して入浴したり、自宅のトイレに行ける
  • カレンダーを見ても今日が何日か分からない(忘れる)
  • 同じ話を繰り返す
  • 今の季節がわからない

 

要介護1~2

 

  • いつも行っていた場所に迷う
  • 買い物で小銭を使えない(買い物ができない)
  • 自分で電話をかけることができない
  • 薬を飲むのを忘れる(どれを飲んでよいかわからない)
  • 怒りっぽくなったり、すぐに大声を出したりする
  • 食事をしたことを忘れる

 

要介護3

 

  • 自宅なのに「帰ります」と出ていく(徘徊)
  • 出かけるのを止めようとすると大声を出したり抵抗したりする
  • 促しや声掛けをしないとトイレに行かない
  • 自分から空腹を訴えない

 

要介護4~5

 

  • 尿便の失禁がある
  • 尿や便がしたいなどの意思表示ができない(しない)
  • 衣服を適切に着られない
  • トイレや着替えを促したり手伝おうとしても抵抗する
  • 空腹などを自分で訴えない
  • 自分で歩くことができない(歩こうとしない)

認知症の「要介護認定のレベル」と注意点

認知症が軽度であっても、一人で立つことが出来ないなど身体機能の低下がある場合、要介護度は重く出る場合があります。

 

そのため、介護認定のレベルが重いからといって、認知症が重度とはいえません。

 

また、夜間に徘徊がある認知症の人でも、介護調査員にはきちんと受け答えができる場合があります。

 

その場合、家族や介護者から夜間に徘徊するなどの情報が無いと、要介護認定のレベルが軽く判定されます。

 

つまり、介護認定レベルと認知症の進行レベルは、一概に同じようには扱えないということになります。

 

介護保険の調査の時には、調査される認知症の人をよく知っている家族や介護者が同席しましょう。

 

認知症の人の受け答えだけでは、日常生活に支障があることを充分に伝えられません。

 

本人の前で調査員に言いにくいことは、メモにしたり認知症の人から離れた場所で伝えたりしましょう。

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