認知症かなと思ったら危険度をチェックしてみよう!
最近物忘れが多い、良く知っているはずの人の名前がすぐに出てこないなどで、認知症の始まりかなと心配する人は、意外と多いのではないでしょうか?
心配な人もそうでない人も、簡単な質問で「認知症の危険度」を判定できるテストをやってみてはいかがでしょう。
今の自分の認知機能について、考えるチャンスになるかもしれません。
今回は、認知症のチェックをするテストについて説明します。
認知症をチェックするテスト
認知症専門外来でも行われるテストに、「長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)」があります。
このテストは、一般の人でも客観的に認知症についての危険度を判断できるもので、厚生労働省のホームページからもダウンロードできます。
HDS-Rは30点満点で、点数による厚生労働省の指針は以下の通りです。
・27点以上・・・一般的な認知機能低下の予防をする
(楽しみながら脳トレや運動を行い、認知機能を維持する)
・20~26点・・・軽度認知機能障害の疑い
(認知機能の低下を防ぐ積極的な取り組みが必要、不安な場合は専門医に受診する)
・19点以下・・・認知症である疑いが強い
(物忘れ外来などへの受診が必要なレベル、日常生活に支障が無いように見えても受診が必要)
HDS-Rは誰にでも出来る簡単なテストですが、質問の仕方によっては正しい点数が出ない場合があるので、実施する際には、注意事項をよく読んでから行うとよいでしょう。
認知症が心配、認知症を認めたくない、どちらも素直な気持ちです。
それを、客観的に判断する材料の1つとして、認知症のチェックリストなどを利用して、認知症の早期診断につなげましょう。