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認知症予備軍(MCI)について知っていますか?

メタボは糖尿病予備軍、景気低迷で企業ではリストラ予備軍、なんと認知症にも「MCI」という予備軍があるのです!

 

でも、ご安心ください。

 

認知症予備軍(MCI)の人の全てが認知症になるのではありません。

 

生活習慣の改善などにより、50%は認知症に移行しないとされています。

 

認知症予備軍から脱却する生活習慣は「糖尿病予防」と似ていて、食生活と運動、それに知的行動の習慣を加えたものです。

 

今回は、認知症の予備軍と言われるMCIについて説明します。

認知症の予備軍MCIとは?

MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)は、健常者と認知症の中間の状態とされています。

 

厚生労働省は平成22年の発表で、65歳以上の13%がMCIの状態にあるとしています。

 

軽度認知障害:MCIの定義

 

  1. 記憶障害の訴えが本人または家族から認められる
  2. 日常生活動作(食事・更衣・排泄などを自分で行えること)は正常
  3. 全般的な認知機能(常識的な行動や判断)は正常
  4. 年齢・教育レベルの影響のみでは説明できない記憶障害がある
  5. 認知症ではない

 

65歳以上の方は、思い当たるポイントがないかチェックして見るのも良いでしょう。

認知症予備軍 MCIの検査について

軽度認知障害(MCI)の検査には、質問紙式の検査と血液検査があります。

 

MoCA-J:軽度認知機能低下スクリーニングツール日本版

 

図形の模写などで空間認識を見る項目、単語の再生、数字を逆から読み注意力を見る項目などにより、認知機能を見る検査です。

 

10分程度で行えるもので、30点満点で26点以上が健常となります。

 

血液検査(MCIスクリーニング検査)

 

アルツハイマー型認知症の原因物質に、アミロイドβペプチドがあります。

 

血液検査では、アミロイドβペプチドを排除する機能を持つ3つのたんぱく質を調べます。

 

この検査ができる医療機関は、全国的に少ないのが現状です。

 

診断はできませんが、電話を通じて行う10分間のテストでMCIの可能性をチェックできる、民間の「あたまの健康チェック」というものもあります。

 

MCIの診断を受けた場合、本人や家族への告知方法には注意が必要です。

 

不用意な発言で本人・家族が「絶望感」を抱いたり「うつ状態」になったりする場合があるからです。

 

MCIであっても、早期からの生活習慣の改善と医療機関でのフォローにより、日常生活に問題のない状態が続けられることをしっかりと認識しましょう。

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