認知症が折り紙で改善するるって本当!?
子供の頃に折り紙やぬりえで遊んだ方は、多いのではないでしょうか。
折り紙の歴史は古く、スペインやフランスにもありますが、日本の「origami」は今や世界で通用する言葉になりました。
そんな折り紙は、認知症の予防や認知機能の改善にも役立っています。
今回は、認知症と折り紙などの効果を説明します。
認知症の折り紙は、予防・認知機能改善になる?
認知機能の低下には、脳の血流量の低下が関与しています。
脳の血流量を増やすには、常に何かを考えたり工夫したりしなければなりません。
しかも、ただ考えているだけよりも指先や身体を一緒に動かすほうが、血流量が増えます。
英単語を覚える時には、目で読んでいるだけでなく、発音しながらのほうが頭に入り易くなります。
目で見ているだけでは、脳の「視覚野」しか働きませんが、声に出すためには口・舌・呼吸を連動する必要があり、さらに耳で聞けば聴覚も刺激されます。
脳の多くの分野が活発に活動するために、血流量が増えるというワケです。
折り紙は角や辺を合わせるという注意力が必要ですし、平面と立体の空間認識も必要です。
指を動かすためには、脳の「運動野」を働かせる必要もあります。
認知症で折り紙が難しいならぬりえも有効
腕や指が動かしにくい人には、ぬりえも有効です。
最近話題の大人のぬりえなどを活用するとよいでしょう。
折り紙・ぬりえは、独りで黙々とやるよりは、周りの人と喋りながら行うほうが効果的です。
題材に季節のものや懐かしいものを選ぶと、回想法としての効果も期待できます。
折り紙やぬりえは、用具が手軽に安く揃えられることも魅力の1つです。
紫陽花の花をみんなで折って、一つの大きな作品にするという楽しみ方もあります。
介護する人もされる人も、一緒に楽しくできるレクリエーションの1つでしょう。