体操が認知症の予防になるの!?
体操が認知症の予防になると聞いて、意外に思う人はいらっしゃるかも知れません。
そう思われる場合は、試しに「ラジオ体操」を大真面目にやってみてください。
子供の頃のように、楽々とはできないと感じる人も多いはずですよ。
それこそが、「体操の効果の証明」と言えるでしょう。
ここでは、認知症に対する体操の効果についてお伝えします。
認知症の予防にもなる介護予防体操
認知症の予防にもなると言われる「介護予防体操」をご存知でしょうか?
厚生労働省では、運動器の介護予防マニュアルを作成して、要介護状態になる高齢者を減らす取り組みを行っています。
その中では、以下の3つがあります。
- 筋力をアップして身体の動きを楽にするもの
- 転倒しにくくなることで骨折予防になるもの
- 食べる・飲み込むという力をアップするもの
これらの目的を持った運動・体操は、認知症の予防にも効果があります。
まず、運動・体操そのものですが、これは身体と脳への血流を良くしてくれます。
また、これらを開催している地域の「介護予防体操の会」に参加することで、会話が増えるなど多くの刺激を受けることも認知症予防には効果的なのです。
ラジオ体操にも、同様の効果があります。
指示されるポイントを守って行えば、普段使わない筋肉に刺激を与え、ストレッチもできるので、血行を良くして気分をすっきりさせる効果が期待されます。
認知症予防になる指の体操
「指の体操」や「あやとり」も、脳の血流を良くして認知症を予防する効果があります。
5本の指を自在に動かすということは、脳の広い部分を使うことになるので、一気に血流を増やすことになり、これが認知症予防につながるからです。
ピアノやギターなど楽器を演奏することも、音程やリズムをとるなどが必要で、脳のネットワークを活性化させられますよ。
認知症改善の体操のポイントは運動+思考
認知症を改善するためには、運動を行うことにプラスして思考することが重要です。
ラジオ体操には考える余地が無いように思えますが、音楽に合わせながら指示通りの動作をするということでも、立派な思考になります。
つまり、その点でも認知症予防に一役買ってくれると言えます。
あやとりは、2人以上で行っても楽しい思考の場ですし、楽器の演奏でも同様です。
ただし、どんな体操や運動も、数回で認知症に対して効果が出るものではありません。
楽しみながら長く続けることで、漢方薬のようにジワジワと効いてくるものと認識しましょう。