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前頭側頭型認知症に効果的な薬について

前頭側頭型認知症 薬

 

認知症の薬といえば、アルツハイマー型認知症の進行を遅らせる「アリセプト」が有名ですね。

 

前頭側頭型認知症に効果的な薬はあるのでしょうか?

 

前頭側頭型認知症のご家族をお持ちの方にとっては、かなり気になるところだと思います。

 

今回は、前頭側頭型認知症に効果的な薬についてお伝えします。

頭側頭型認知症の薬はアリセプトではない?

前頭側頭型認知症は、脳の神経細胞が変性して脳が萎縮する病気です。

 

「変性した神経細胞」が元の「元気な神経細胞」に戻るという薬は、今のところ開発されていません。

 

アリセプトを含む「アセチルコリンエステラーゼ阻害薬」は、前頭側頭型認知症の適応となっていません。

 

前頭側頭型認知症に効果的な薬とは、前頭側頭型認知症の問題行動を緩和・軽減する薬ということになります。

 

問題行動には、些細なことで興奮したり怒りだす「陽性症状」と自発性が無くなり引きこもるような「陰性症状」があります。

 

前頭側頭型認知症の症状に効果的な薬

*一般名で表示

 

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

 

SSRIは、一般的には「うつ病」の治療薬とされます。

 

SSRIは神経伝達物質のセロトニンを増やして、「陽性」「陰性」どちらの症状にも効果がある薬です。

 

前頭側頭型認知症の自発性の低下・常同行動・強いこだわりに対する効果が期待できます。

 

  • フルボキサミン
  • パロキセチン
  • セルトラリン
  • エスシタロプラム

 

クロルプロマジン塩酸塩(第一世代精神病薬)

 

前頭側頭型認知症の興奮や易怒性という、陽性症状を軽減する効果があります。

 

ただし、副作用も多いので服用には注意が必要です。

 

クエチアピン フマル酸塩、オランザピン(第二世代精神病薬)

 

どちらも、前頭側頭型認知症の感情のコントロールを助ける効果が期待できます。

 

陰性症状を改善させる作用のほうが強い薬です。

 

リスペリドン(第二世代精神病薬)

 

前頭側頭型認知症の興奮や易怒性といった、陽性症状を抑える効果が強い薬です。

 

抑肝散(漢方薬)

 

前頭側頭型認知症の興奮や落ち着きの無さを軽減する効果が期待できます。

 

他に、フェルラ酸(米ぬか由来)のサプリメントに効果があるという意見もあります。

 

河野和彦医師による認知症の薬物療法マニュアル(コウノメソッド)では、「フェルガード」を推奨しています。

前頭側頭型認知症に効果的な薬の飲み方

前頭側頭型認知症では、興奮や易怒性などの「陽性症状」が強いと介護負担が大きくなります。

 

そのため、薬を効果的に使って、穏やかに過ごせるようにすることが大切です。

 

前頭側頭型認知症でSSRIや精神病薬などを使う場合は、少量から使うほうが安全です。

 

フェルラ酸などのサプリメントでは、「変わらなかった」「症状が改善した」と両方の声があります。

 

商品によっては、前頭側頭型認知症の興奮性を高めてしまう可能性がある成分が含まれている場合もあります。

 

なので、使用については注意が必要です。

 

前頭側頭型認知症に効果的な薬は、「陽性症状」と「陰性症状」を軽減する薬です。

 

薬による効果は個人差が大きいため、医師とよく相談しながら使用しましょう。

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