前頭側頭型認知症の好発年齢について

前頭側頭型認知症 好発年齢

 

前頭側頭型認知症は、高齢者よりも65歳未満が好発年齢となる認知症です。

 

好発年齢というのは、その病気が発症しやすい年齢ということになります。

 

高齢になるほど発症率が高くなる、アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症とは対照的です。

 

今回は、前頭側頭型認知症の「好発年齢」についてお伝えします。

前頭側頭型認知症の好発年齢を原因から考える

前頭側頭型認知症の好発年齢を、その原因から見て行きましょう。

 

前頭側頭型認知症は、脳の前頭葉と側頭葉という部分が萎縮(いしゅく)するために起こります。

 

前頭側頭型認知症の中でも、脳の神経細胞内にピック球というかたまりが出来るタイプを「ピック病」といいます。

 

最近では、TDP-43というタンパク質の塊が出来るタイプもあることが分かってきました。

 

前頭側頭型認知症の好発年齢は、65歳未満の場合が多く、50~60歳代が最も多いという説もあります。

 

若年性認知症の約4~7%は、前頭側頭型認知症とされます。

 

なぜ脳細胞に異常物質が出来て前頭側頭型認知症になるのか、なぜ65歳未満が好発年齢なのは分かっていません。

前頭側頭型認知症の好発年齢と注意点

前頭側頭型認知症は初期症状に物忘れがないため、「認知症」と認識されにくいという特徴があります。

 

しかし、前頭側頭型認知症と診断された人の家族は、「数年前から思い当たることがあった」「数年前から人柄が変わってしまった」といいます。

 

好発年齢が働き盛りということも、前頭側頭型認知症の注意すべき点です。

 

前頭側頭型認知症で「僕が前を向いて歩く理由」の著者の中村成信さんの場合は、万引きで逮捕されたことがきっかけで医療機関を受診しました。

 

中村さんは市役所職員でしたが、前頭側頭型認知症による万引きのために懲戒免職となりました。

 

これまで仕事や社会生活に問題が無かった人が、突然万引きなどの反社会行為をして前頭側頭型認知症と診断されるケースは多く見られます。

 

働き盛りの人が、前頭側頭型認知症と診断されて退職すると、時間を持て余すこととなります。

 

これがストレスとなり、家族に暴言や暴力が出やすくなることも好発年齢が50~60歳代という前頭側頭型認知症の特徴です。

 

50~60歳代で突然万引きなどの反社会的行為が見られたら、前頭側頭型認知症の好発年齢と疑ってみることが必要でしょう。

 

前頭側頭型認知症は、認知症の中でも多彩な症状が見られて診断が難しい病気です。

 

好発年齢が50~60歳代の働き盛りということも、介護を難しくする一因となります。

 

50~60歳代で人格や行動の変化が見られたら、前頭側頭型認知症を疑って専門医を受診しましょう。

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