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前頭側頭型認知症と窃盗について

前頭側頭型認知症 窃盗

 

前頭側頭型認知症には、窃盗という困った症状が出る場合があります。

 

これは、前頭側頭型認知症で物事の善悪を判断する機能が低下するためです。

 

認知症によって窃盗という犯罪を犯されてしまうというのは、ご家族に方にとっては気が気じゃないことでしょう。

 

今回は、前頭側頭型認知症の窃盗についてお伝えします。

前頭側頭型認知症の窃盗と具体例や原因

物事の善悪や社会的マナーを判断するのは、脳の前頭葉という部分です。

 

前頭側頭型認知症は、前頭葉の血流が低下・萎縮して判断力が低下することが、窃盗などの反社会的行為につながります。

 

前頭側頭型認知症の窃盗は、消しゴムやパン、公園の草花など些細なものです。

 

痴漢や暴力といった反社会的行為をして、通報・逮捕されるケースもあります。

 

前頭側頭型認知症と診断された中村成信さん(「僕が前を向いて歩く理由」の著者)は、チョコレートとカップ麺を窃盗しました。

 

家族が窃盗の理由を尋ねても、話が一貫せずつじつまが合わなかったそうです。

 

前頭側頭型認知症で窃盗などの反社会的行為をした人には、罪悪感や後悔する様子は見られません。

 

口では「窃盗は悪い事」と言っても、その行為を繰り返します。

 

前頭側頭型認知症の人が窃盗する時には、頭に浮かんだ事を行動に移したに過ぎません。

 

店の品物を「欲しい」と思い善悪の判断無く行動に移すのは、前頭側頭型認知症の「脱抑制」という症状です。

 

どうして窃盗などをしたのかと問いただすと、不意にその場を立ち去ってしまう場合もあります。

 

話の途中で立ち去ることや同じものを窃盗するのは、前頭側頭型認知症の「立ち去り行動」と「こだわり」の症状です。

前頭側頭型認知症の窃盗の具体的対策と注意点

今まで問題なく社会生活を送っていた人が、急に窃盗や反社会的行為をしたら前頭側頭型認知症を疑いましょう。

 

犯罪者として罰せられてしまう危険性があります。

 

早期に専門医を受診して、前頭側頭型認知症であることが診断されれば、刑罰を回避して社会的地位や名誉を回復することが出来ます。

 

前頭側頭型認知症の窃盗や反社会的行為の症状は、言葉で注意しても改善しません。

 

デイサービスなどを利用して、窃盗などの反社会的行為をする機会や時間を減らすとよいでしょう。

 

近所や関係のある人には、前頭側頭型認知症という病気であることを説明しておくとよいでしょう。

 

散歩の途中で同じ店に寄り、同じ品物を盗ってくるなどの場合、お店に予め料金を支払っておくことで解決するケースもあります。

 

前頭側頭型認知症の窃盗は、正しく診断されないと刑罰を科せられる可能性があります。

 

人柄が変わった、突然窃盗などの反社会的行為を繰り返すようになったという場合は、早期に専門医を受診しましょう。

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