脳血管性認知症と遺伝について
脳血管性認知症は、遺伝することはあるのでしょうか?
親や親類の人が脳血管性認知症になったという経験のある方なら、この点はかなり気になるところですよね。
また、脳血管性認知症に遺伝が関係するとしたら、どのようなことでしょうか?
今回は、脳血管性認知症と遺伝についてお伝えします。
脳血管性認知症と遺伝の関係
脳血管性認知症と遺伝の関係についてお伝えしましょう。
まず、脳血管性認知症になる原因の1つに「脳出血」があります。
この脳出血は、まれに遺伝により起こりやすくなります。
もう一つ、脳血管性認知症の要因である、高血圧と糖尿病の遺伝についてみていきましょう。
高血圧の要因となりうる病気で、遺伝が関係するものはあります。
しかし、高血圧を起こす単体の遺伝子は、見つかっていません。
糖尿病については、なりやすい体質は遺伝の可能性があるとされています。
このように、脳血管性認知症に遺伝は直接関係ありません。
もし、脳血管性認知症の発症が多い家系があるとすれば、それは生活習慣に問題があるかもしれません。
特に、食習慣により高血圧・糖尿病・脳血管性認知症になりやすい場合があります。
子供の頃から塩辛い味付けや、揚げ物が多く、野菜が少ない食事の場合、大人になっても同様の食事を続けやすいでしょう。
脳血管性認知症と遺伝の対策
脳血管性認知症が、遺伝で発症する可能性はまれです。
脳血管性認知症の要因となる、高血圧や糖尿病でも遺伝の関係はまれです。
しかし、高血圧・糖尿病・脳血管性認知症になる体質や食習慣は、遺伝ではなくとも、親から子に受け継がれる可能性があります。
脳血管性認知症を遺伝しない(親から子に受け継がない)ための対策
加工食品(ハム・ウインナー・ソーセージ・かまぼこ・バター)などには、食塩が含まれています。
加工食品を使って調理する場合は、塩分を使わないようにしましょう。
野菜や果物は、出来るだけそのままで食べましょう。
炒め物や煮物には、酢を入れると塩分が少なくても美味しく食べられます。
塩分が少なければ、高血圧から脳血管性認知症になるリスクが遺伝しにくいでしょう。
肉・魚を食べることは大切ですが、それが毎回揚げ物となると話は別です。
トンカツよりも生姜焼きなど、油分を控えた調理法にしましょう。
肉・魚が多く野菜や果物が少ない食事になっていませんか?
野菜や果物には、ビタミンや食物繊維が多いので脳血管性認知症になるリスクを低下させます。
脳血管性認知症に遺伝が関係するのは、まれなことです。
しかし、高血圧や糖尿病といった脳血管性認知症の要因となる病気を発症しやすい体質は、遺伝すると考えられます。
食習慣を見直して、脳血管性認知症の遺伝的要素を減らしましょう。