脳血管性認知症で怒ることについて

脳血管性認知症 怒る

 

脳血管性認知症の人は、ひんぱんに怒るという状態になりやすいと言えます。

 

では、なぜ、脳血管性認知症になると怒りやすいのでしょう?

 

「怒る」ことは、生きる上で大切なことなのです。

 

しかし、突然怒ることがあったり「怒りやすい」状況は、脳血管性認知症の人の介護を困難にする要因でもありますね。

 

今回は、脳血管性認知症の「怒る」症状についてお伝えします。

脳血管性認知症と「怒る」という症状の原因

脳血管性認知症になって、頻繁に怒るという症状が現れる原因は何でしょうか?

 

脳血管性認知症であるなしに関わらず、人が「怒る」ということは、「不快」や「不安」という感情の表れです。

 

「怒り」の感情は、脳の中心部に近い「大脳辺縁系」という場所で発生します。

 

例えば、空腹・痛みなどの「不快な刺激」は、生命の危機を回避するために必要です。

 

大脳辺縁系は、原始的な脳の部分で「爬虫類の脳」などとも呼ばれます。

 

大脳辺縁系で発生した「不快刺激」は、脳の「大脳皮質」に伝わり処理されます。

 

大脳皮質に伝わった不快刺激は、「空腹」や「痛み」などと判断・処理されて、食事をする、痛む部位を守るなどの行動になります。

 

脳血管性認知症は、情報を処理する「大脳皮質」の部分の障害で起こります。

 

いろいろな「不快刺激」の情報処理が上手くいかないため、「怒る」という行動につながりやすくなると考えられます。

 

脳血管性認知症は、脳の中で障害された部分と、そうでない部分が分かれます。

 

脳血管性認知症の人は、マヒなどにより「自分の体が思うように動かない」「出来ていたことが突然出来なくなった」ということが、理解できています。

 

これは、とても辛いことです。

 

脳血管性認知症の人は・・・

 

「出来ないことの自覚(常に不快刺激がある状態)」+「大脳皮質の障害で不快刺激を上手く処理できない」=怒りやすい

 

と、いえるでしょう。

脳血管性認知症の「怒る」症状の対応法

脳血管性認知症の人は、不快刺激を上手く処理することが出来にくくなり、怒るという症状になることがあります。

 

脳血管性認知症の「怒る」症状の対応法

 

(1)自尊心を尊重する

 

脳血管性認知症の人は、「出来なくなった」「(体が)動きにくくなった」ことを自覚しています。

 

そのため、怒りの感情を常にため込んでいる状態です。

 

そこに、「これくらい出来るでしょう」などと言われたら、とても辛く感じるでしょう。

 

家族や介護する人は、脳血管性認知症の人の「出来ないこと」だけをさりげなく手助けしましょう。

 

脳血管性認知症の人は、意欲の低下により「出来そうなのにやらない」場合もあります。

 

その様な時には、「一緒にやってみましょう」などと声をかけて促しましょう。

 

(2)不快刺激を察知する

 

脳血管性認知症の人は、空腹や便秘、一人になるという不安感などの感情を正しく判断・表現出来ません。

 

不快刺激を解消するために適切な行動・表現が出来ず、怒りやすくなります。

 

脳血管性認知症の人が怒り出したら、「不快刺激」の元は何かを考えてみましょう。

 

よく話しを聞いたり、生活状況を観察するとよいでしょう。

 

(3)エネルギーを発散させる

 

脳血管性認知症の人が急に怒るときには、怒りエネルギーが収まるのを待ちましょう。

 

周囲の人は一呼吸おいてから、「不快なことがある」ことを受け入れて接しましょう。

 

散歩などで体を動かして、余分なエネルギーを溜め込まないことも必要でしょう。

 

脳血管性認知症の人が怒るのは、不快刺激を正しく処理できないためです。

 

介護する人は、脳血管性認知症の人の自尊心を認めるように接しましょう。

 

便秘などでも、怒りやすさにつながります。

 

脳血管性認知症の人の体調にも注意しましょう。

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