脳血管性認知症と生活習慣病との関係について
脳血管性認知症と生活習慣病には、どんな関係があるのでしょうか?
生活習慣病は、以前は「成人病」と呼ばれていました。
高血圧や糖尿病などは、中高年から発症するために「加齢」による病気(=成人病)と考えられていたのです。
しかし、子供にもこれらの病気が見られるようになったため、「生活習慣病」と変更されました。
生活習慣病は、脳血管性認知症と関わりが深い病気です。
今回は、脳血管性認知症と生活習慣病についてお伝えします。
脳血管性認知症と生活習慣病との関連性
脳血管性認知症と生活習慣病との関係について見て行きましょう。
まず、どのような病気を生活習慣病に含めるかは、所説あります。
脳血管性認知症を発症しやすい生活習慣病は、以下のようなものがあります。
・肥満
・糖尿病
・脂質異常症
・高血圧
・動脈硬化
多くの病気の発症には、体質(遺伝)・生活環境・生活習慣が関係しています。
脳血管性認知症の発症には、遺伝や生活環境よりも、悪い生活習慣による生活習慣病が関係しています。
生活習慣病を防げば、脳血管性認知症になりにくいといえるでしょう。
脳血管性認知症の生活習慣病の対策
脳血管性認知症と生活習慣病の関係が深いことを、お分かりいただけたと思います。
生活習慣病の予防対策=脳血管性認知症の予防対策といっても、過言ではないでしょう。
日本生活習慣病予防協会では、一無・二少・三多を推奨しています。
参照:日本生活習慣病予防協会
脳血管性認知症を発症させる生活習慣病の予防対策
タバコのニコチンは、糖尿病や脂質異常症のリスクを高めます。
喫煙による一酸化炭素の発生は、脳の酸欠や血液をドロドロにするリスクを高めます。
糖尿病、脂質異常症、酸素欠乏、血液ドロドロは、いずれも脳血管性認知症のリスクを高めます。
カロリー計算などと難しく考えるより、「腹八分」に食事量を調節するとよいでしょう。
食事内容は、主食+一汁三菜+果物+乳製品がよいとされます。
お酒は、日本酒なら1日に1合くらいまでと推奨しています。
お酒と上手に付き合えば、脳血管性認知症になる生活習慣病を予防出来るでしょう。
普段からよく歩くことを心掛けましょう。
しっかりと休養・睡眠をとることも大切です。
いろいろな体験をしたり、創造的な活動をすることは、脳の活性化に欠かせません。
頭も体もしっかり動かしてしっかり休む。
これが生活習慣病と脳血管性認知症の予防につながります。
脳血管性認知症の発症と生活習慣病は、とても深い関係があります。
生活習慣病を防ぐことは、脳血管性認知症を防ぐことといえるでしょう。