脳血管性認知症の拒否について
脳血管性認知症の人は、介護などを拒否するという症状があります。
良かれと思ってしている介護を拒否されたら、介護する人は悲しいですし困ってしまいますね。
では、脳血管性認知症の人は、なぜ拒否するのでしょう。
実は、それには理由があるケースが多いのです。
今回は、脳血管性認知症の拒否についてお伝えします。
脳血管性認知症の拒否の原因
脳血管性認知症の人が拒否をする場合、何らかの理由が隠れている可能性があります。
脳血管性認知症の人の口の中に、トラブルはありませんか?
口内炎や入れ歯が当たって痛いなどを、脳血管性認知症の人が上手く伝えられないために、食事を拒否しているかもしれません。
「食事が不味い」と言って拒否する場合は、塩分制限や唾液の減少などで味を感じにくくなっているためかもしれません。
脳血管性認知症の人は、便秘で食欲が無くなっている可能性もあります。
脳血管性認知症の人で、着替えの際に手足を痛がることはありませんか?
手足にマヒがある場合、筋肉や関節が固まっていて動きにくくなっているかもしれません。
着替えの際に無理に動かされると、脳血管性認知症の人はそれがイヤで入浴を拒否する場合があります。
脳血管性認知症では、内服薬が多くなりがちです。
大きな錠剤やカプセル剤が飲みにくく、内服を拒否する場合があります。
介護施設へ通うことの拒否
現役に近い年齢の脳血管性認知症の人は、介護施設でのレクリエーションに拒否感を覚えることがあります。
脳血管性認知症の拒否の対応
脳血管性認知症の人が介護などに拒否をしたら、話を聞いたり様子を観察してみましょう。
脳血管性認知症で入れ歯を使っている場合は、フィットしているか確認しましょう。
塩分制限なども大切ですが、食事量が減ることは脳血管性認知症の人の体力低下につながります。
カレーなどのスパイスを利かせると、減塩でも美味しく食べられます。
脳血管性認知症の人が急に食事を拒否するようになったのか、だんだん食べなくなったのかなどを観察しておくと、医師に相談する際に役立ちます。
脳血管性認知症の人にマヒがある場合、手足の動きに合わせてゆっくりと衣服の着脱をしましょう。
入浴の拒否がある場合、手浴や足浴をして気持ち良さを実感してもらってから入浴につなげるなどでもよいでしょう。
脳血管性認知症で内服の拒否がある場合は、医師や薬剤師に薬の量や大きさ、形について相談しましょう。
脳血管性認知症の人が、介護施設でどのように過ごしているか本人や施設職員に聞いてみましょう。
リハビリを重視するならば、デイサービスよりもデイケアのほうが良いかもしれません。
ケアマネージャーに相談してみましょう。
脳血管性認知症の人が介護に拒否する場合、何らかの理由があるかもしれません。
脳血管性認知症の人の話を聞いたり、様子を観察してみましょう。
介護する人が余裕を持つことも大切です。