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脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違いについて

脳血管性認知症 アルツハイマー型認知症 違い

 

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違いは、どのような部分にあるのでしょうか?

 

年齢を重ねると、どうしても物忘れが多くなりますね。

 

「あ、忘れていた。」と気がつく場合は、認知症の可能性は低いのですが…。

 

認知症では、忘れている事すら理解できないものです。

 

ただ、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違いと言われても、同じ認知症ということで、よく分からないという方も多いと思います。

 

認知症の原因の第1位は、アルツハイマー型認知症です。

 

次いで多いのは、脳血管性認知症です。

 

では、アルツハイマー型認知症と脳血管性認知症の違いは、何でしょう。

 

今回は、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の「違い」についてお伝えします。

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の原因の違い

まず、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の「原因の違い」についてご説明しましょう。

 

脳血管性認知症の原因は、脳細胞に酸素や栄養を送る血管が、障害されることによって起こります。

 

「脳梗塞」や「脳出血」などにより脳内の血管が破れたり、流れが悪くなることが原因で、脳血管性認知症は起きるのです。

 

また、脳血管性認知症は、脳梗塞の大きい発作から発症する場合や、小さい梗塞(無症候性脳梗塞)によって、自覚症状のないうちに発症することもあります。

 

一方、アルツハイマー型認知症の原因は、アミロイドβやタウという特殊なたんぱく質が、脳の神経細胞にたまることによって起こります。

 

この点は、脳血管性認知症との大きな違いと言えるでしょう。

 

アルツハイマー型認知症の場合、脳の神経細胞にダメージがおよび、それが死滅していくことによって症状があらわれます。

 

脳の神経細胞が死滅する場合、それは特定の部位とは限らず、脳内のあらゆるシナプスネットワークがダメージを受け、破壊されていくのです。

 

脳の神経細胞が破壊されると、記憶は消えてしまいます。

 

そのため、記憶障害などのアルツハイマー型認知症の特徴的な症状が起きます。

脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の症状の違い

続いて、脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症の違いを具体的にご説明します。

 

持病の有無の違い

 

脳血管性認知症では、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の持病を持っているケースが多くあります。

 

アルツハイマー型認知症では、持病があるとは限りません。

 

ただし、最近の研究では、糖尿病があるとアルツハイマー型認知症になる確率が高くなるという説もあります。

 

手足のマヒやしびれの違い

 

脳血管性認知症では、初期から手足のマヒやしびれがあることが多々あります。

 

マヒの程度が重いと、初期の段階から食事・排泄・入浴・更衣などに介護が必要となります。

 

アルツハイマー型認知症の初期では、自分の身の回りのことは自分でできます。

 

病識の違い

 

脳血管性認知症では、「自分は病気である」という認識があります。

 

アルツハイマー型認知症では病識が無いので、病院への受診などが困難な場合があります。

 

理解力や判断力の違い

 

脳血管性認知症では、病気で病院に入院しているなどの理解や判断ができます。

 

ただし、ボーっとしてる時もあれば、物事を自分で対処出来る時もありと、状態の変動があることが特徴です。

 

アルツハイマー型認知症では、自分の状態を忘れてしまうので、なぜ病院にいるかなどを理解できません。

 

アルツハイマー型認知症では、昨日出来なかったことが今日はできるなどの、変動は少ない傾向にあります。

 

進行のしかたの違い

 

脳血管性認知症では、ガクンガクンと階段を下るように症状が悪くなります。

 

アルツハイマー型認知症では、症状の進行はゆっくりです。

 

マヒなどの無い脳血管性認知症では、一見、アルツハイマー型認知症との区別がつきません。

 

しかし、進行のしかたや症状の特徴に違いがあります。

 

認知症かなと思ったら、認知症専門医や脳神経外科医に受診することをおすすめします。

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