認知症の人も利用できる「老健」について
認知症の人が体調を崩して入院すると、「病気が治ってもすぐに自宅では生活できない」という場合があります。
そんな時に、リハビリ・看護・介護を提供して、自宅に帰る支援をする施設が「老健」です。
今回は、認知症の人が自宅に帰れる支援をする老健について説明します。
認知症の人が利用できる介護施設「老健」とは?
老健とは、「介護老人保健施設」の略称で、経営母体は「社会福祉法人」と「医療法人」です。
平成24年度、老健は全国に3,931施設あります。
利用には「介護保険の認定」が必要で、利用方法はデイケア(通所リハビリテーション)・ショートステイ・入所の3つです。
老健は、医師と理学療法士などの「リハビリ専門職員」が常勤していることが特徴で、利用対象者は、病状が安定してリハビリを行う必要のある人です。
認知症の人が入所できる老健 入所の可否と費用について
老健に入所できるのは、介護保険の認定「要介護1~5の人」で、月額の入所費用は10~25万円(食費など別)です。
また、老健は、リハビリ・看護・介護で体調を整えて自宅に帰るための施設なので、入所期間は3カ月とされています。(※例外あり)
老健は、入所期間に制限があるため、「特別養護老人ホーム」よりは入所しやすい傾向にあります。
認知症が軽度の人でも、入院などをきっかけに認知症の周辺症状が悪化してしまう場合があります。
そのような時には、老健で体調を整えていくと、入院前の状態に近づく可能性があります。
また、老健のデイケアに通うことで、認知症の人の体力の向上につながる場合もあります。
老健を受けることが難しい場合は?
老健はありがたい制度ですが、特養と同じくなかなか入所できないというのが難点です。
そんな時には、有料老人ホームを探してみるのも良い選択の一つです。
しかし、実際に老人ホームを探すとなると・・・
- 認知症の人の受け入れ体制があるのか?
- 費用はどれ位かかるのか?
- 通える距離に老人ホームがあるのか?
などなど、いろいろ疑問や不安が出てくることでしょう。
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