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認知症の味覚の障害は命にかかわる!

認知症 味覚障害

 

認知症の人が、食事をした後に空腹を訴えるという事はよくありますが、反面、食べてくれるのはありがたいことです。

 

なぜなら、認知症の人は体調不良を起こした後に、食事を食べなくなってしまうことも割と多いからです。

 

認知症の人が食べなくなってしまう理由は、空腹を感じにくい、出されたものが食べ物と分からないなどがあります。

 

認知症の人は嗅覚が弱くなってくることが分かっていますが、味覚も感じにくくなってしまうようです。

 

今回は、認知症の味覚の障害と対処法について説明します。

認知症の人が味覚障害を起こした場合の症状

味を感じる脳の部分は、島皮質(とうひしつ)という部分で、ラットの研究ではトウガラシの辛み物質(カプサイシン)を与えると、活発に反応することがわかっています。

 

ヒトの島皮質は、進化の過程では古い部分の脳にあたります。

 

また、亜鉛が不足すると「味覚障害」を起こすことが知られています。

 

亜鉛は、牡蠣・海藻類・キノコ類に含まれています。

 

味覚障害を起こすと、何を食べても美味しく感じられず、食欲は低下してしまいます。

 

認知症の人の食欲低下は、介護する上でも大きな問題になります。

 

食事を口に運ぶなど、手伝えば食べるという状態でなくなり、「口に入れようとすると拒否する」「口に入れても吐き出す」ということがあるからです。

認知症の人が味覚障害を起こした場合の対処法

食事を食べようとしない認知症の人には、食べさせる工夫が必要です。

 

たとえば、献立を説明したり、その料理の思い出を話してもらったりするとよいでしょう。

 

私の経験では、食事を拒否していた認知症の女性が、昔の思い出を話していて「味噌汁が食べたい」と言ってから、食事をたべるようになったケースがありました。

 

一見、何気ないキッカケでもとても重要な場合があるのです。

 

認知症の人だけではありませんが、食べなくなると体力の低下から転びやすくなったり風邪をひきやすくなったりします。

 

体調不良は認知症も進行させますので、認知症の人がいろいろなものを食べられるように工夫しましょう。

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