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認知症でよく見られる睡眠障害について

認知症 睡眠障害

 

厚生労働省のHPでは、睡眠に悩みを持つ日本人は5人に1人に上るとあります。

 

認知症の周辺症状でも睡眠障害は第1位で、50.8%を占めます。

 

睡眠障害がみられる認知症は、アルツハイマー型認知症64%、レビー小体型認知症88.6%、その他の認知症70%以上となっています。

 

このように、睡眠障害の対策は、認知症の人を介護する上でも大切であることが分かります。

 

睡眠の仕組みはまだ分かっていない事が多いため、睡眠障害の対策は対象療法が主になります。

 

今回は、「認知症と睡眠障害」についてご説明します。

認知症の睡眠障害の原因と対策

睡眠が起こる仕組みは、ホルモンの分解と神経機構によるものということが分かっていますが、認知症になるとなぜ睡眠障害が起こるかは分かっていません。

 

レビー小体型認知症の睡眠障害は、「レム睡眠行動障害」によるものと分かっています。

 

認知症の睡眠障害を起こす要因としては、以下ようなことが考えられます。

 

  • 視力障害(白内障や緑内障など)があるため
  • 意欲低下や手足のマヒなどにより、日中の活動が少なくなるため

 

認知症の睡眠障害の対策は、認知症の進行度が「軽度」か「中度」か「重度」かによって異なります。

認知症の進行度別 睡眠障害の対策

軽度の認知症

 

「軽度の認知症」の睡眠障害には、日中の出来事に関連する場合があります。

 

ですので、認知症の人の自尊心を傷つけるような言動をしない、不安を取り除くなどの対応をしましょう。

 

中度の認知症

 

「中度の認知症」の睡眠障害には、入眠を促す習慣的な流れを作るとよいでしょう。

 

「お風呂に入って寝る」という習慣があれば、熱いタオルで身体を拭いたり、足湯をしたりしてから着替えをして寝るという具合です。

 

重度の認知症

 

「重度の認知症」の睡眠障害には、その人が眠りやすい環境を整える工夫をするとよいでしょう。

 

たとえば、日中ベッドで過ごす時間を少なくする、寝る時の照明や室温、空気の流れを調整する、などです。

 

認知症の人に安易に睡眠薬を使うと、せん妄を起こしたり、薬が効きすぎて日中もウトウトしたりという事がありますので、注意しましょう。

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