高齢者がすぐ怒るのはなぜ?キレる老人の原因と対処法について
高齢者って怒りやすいと思うことってありませんか?
ちょっとしたことで怒られて、理不尽だなと思った経験が私にも何度かあります。
もちろん、一括りに高齢者は怒りやすいと結論づけるのは良くないです。
しかし、傾向として高齢者は怒りやすいということは確かなんです。
じゃあ、その原因はどこにあるのでしょうか?
今回は、高齢者がすぐに怒る理由と原因、そして対処法について詳しく解説します。
高齢者がすぐ怒る理由と原因
私は何回か遭遇したことがあるのですが、コンビニで店員さんに怒っている高齢者を見たことがあります。
電車が人身事故で止まった時、駅員さんに文句を言っている高齢者も見たことがあります。
あなたも、一度くらいは身近にこういった現場を見たことがあるのではないでしょうか。
まずは高齢者は何故怒りやすいのか、いくつか項目に分けてお話しします。
加齢と共に怒りを抑える働きをする前頭葉の機能が低下していきます。
我々はちょっとイラッとしたことがあっても理性でそれを留めることが出来ますよね。
高齢になると怒りの感情を飲み込むのが難しくなるんです。
男性も女性も加齢と共に分泌されるホルモン量が減っていきます。
またホルモンバランスが崩れると身体が不調状態になり苛々しやすくなります。
ホルモンバランスの乱れ、低下については怒りやすくなるだけではなく身体にむくみが出来たり、代謝が下がったりします。
承認欲求とは、他人から認められたい、自分の価値を知って欲しいという欲求です。
近年、孤独化する高齢者が増えていると言われています。
社会と離れて孤独感を感じ、コミュニケーションの一つとしてクレームを入れたりする高齢者が増えているそうです。
高齢者は色々な不安があります。
定年退職で仕事を止めて、今は年金暮らし。これからの老後は大丈夫だろうか。
少し前までは元気に歩けていたのに、最近は短い距離でも歩くことが辛い。
そういった不安はストレスになり、ちょっとした拍子に爆発してしまうものです。
高齢者になると色々な不安や悩みが出てきますから、神経質になる高齢者も増えてきます。
このように高齢者が怒りやすくなるのは身体の機能の低下、不安が多くなるから、といったことが挙げられます。
人によっては「そこで怒るの?」と言いたくなるような理由で怒る高齢者もいます。
私の祖父も醤油の場所を聞いたら怒り始めましたね。
幼い頃の思い出ですが、温厚だった祖父がいきなり怒り始めたのでよく覚えています。
このように気を付けていても高齢者の怒るポイントがどこにあるか中々難しい場合もあります。
実際に高齢者が怒った時、どのような対応をすれば良いでしょうか。
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高齢者がすぐ怒る場合の対処法
前頭葉の機能低下は誰にでも起こるため、怒りやすくなります。
ただあくまで怒りやすくなる、というだけであって怒る理由があるはずです。
我々からしたらちょっとしたことでも、高齢者にとってはとても大事だった、ということもありえます。
そこで軽く流してしまうと、さらに怒らせてしまうことにもなりかねません。
まず、高齢者が怒っている場合は真摯に対応することを心がけましょう。
2番目の「ホルモンバランスが乱れている場合」も同様ですね。
できるだけご本人の言い分と向き合って、真摯に対応することが大切です。
ただ例外もあります。
詳しくは後述しますが、前頭葉の機能低下は認知症にも繋がるもの。
もしも認知症を発端とする怒りの場合は、上手く会話を受け流したり、話を逸らしたりすることも必要になるかもしれません。
承認欲求を原因として怒っている場合、その高齢者は孤独感を抱えているかもしれません。
特に仕事を頑張っていた高齢者の場合、退職を機に人間関係が一気に希薄になる方もいます。
このようなケースであれば、社会参加をしてみると良いでしょう。
ボランティアやサークル活動、そういったものに参加すると孤独感も薄れます。
誰かと繋がっている感覚は承認欲求を自然な形で満たすことも出来るでしょう。
高齢者の話に根気よく付き合うことも一つの手段です。
ただこの場合、どこに不安があるのかを探り、解消出来るようにする必要があります。
一体どこに不安があるのか、どうすればその不安を解消することが出来るのか。
不安が解決出来れば、怒る理由もなくなりますよね。
ただそれは中々難しいことです。
しかし、根気よく会話に付き合うだけでも効果はあります。
ただ的確な返答が出来なかったとしても、誰かに話を聞いて貰うと心が軽くなりますよね。
怒っていた高齢者も話をすればスッキリするかもしれません。
怒る高齢者の対処法に絶対の正解はありませんので、何故怒るのか、その背景を考えて上手く付き合うようにしてください。
ただ、背景を考えても良く分からないという場合、病気の可能性もあります。
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高齢者がすぐ怒るのは病気の場合もある
高齢者がすぐ怒る場合、どんな病気が考えられるのでしょうか?
項目を分けてお話しします。
初期の認知症では怒りやすくなると言われます。
前述した前頭葉の機能低下も認知症の症状として見られるものです。
また、認知症になるとそれまで出来ていたことが出来なくなり自分が不甲斐なく思って、周囲に当たってしまうこともあります。
私の祖父が醤油の場所を聞いて怒ったのも、認知症を原因としたものだったのでしょう。
ピック病ともいいます。
これも認知症の一種なのですが、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症とは少し毛色が違います。
脳の前頭葉や側頭葉が萎縮して、理性的な行動ができなくなったり、感情の抑制が難しくなるなどの症状が見られます。
このピック病は50、60代の若い男性の方がなりやすい病気です。
まだ若いから認知症ではないはず、ということであればピック病の可能性がありますよ。
それでは、最後にまとめです。
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まとめ
今回は、高齢者がすぐ怒る理由と対処法についてお話しました。
怒る理由としては、前頭葉の機能低下、ホルモンバランスの乱れ、承認欲求、不安感等があります。
対処法としては、まず怒る理由を探り真摯に対応することです。
ただ認知症の場合、会話を誘導したり受け流すことも必要になるかもしれません。
承認欲求を発端とする場合は社会参加をすることで解決するかもしれません。
不安があって怒るケースであれば、背景を探りその不安を解消することがベストですが、会話に付き合うだけでもスッキリしてくれますよ。
怒りやすい原因には認知症、ピック病の可能性もあります。
ピック病は若い方も発症するリスクがありますが、前頭葉の機能低下は40代から起こるといわれています。
つまり40代から怒りやすくなる傾向にある、ということですね。
高齢者ではない方も心当たりがあればちょっと自分を戒めてくださいね。
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