高齢者の徘徊の理由と原因と対処法について
高齢者が徘徊する理由(原因)は、どんなことにあるのでしょうか?
高齢者の親が外出していつまでも帰ってこないと、家族としても心配ですし、何か対策を講じないといけないですよね。
今回は、何故徘徊が起こるのか、その理由と原因について詳しくお伝えします。
また、もし徘徊が起こった時にどう対応すればいいのか?についてもお話します。
高齢者が徘徊する理由と原因は?
まず、なぜ高齢者の徘徊が起こってしまうのか?
理由と原因について解説していきます。
認知症
高齢者における徘徊の多くは「認知症」を起因としています。
認知症の進行に伴い、記憶力の低下や判断力の低下が引き起こされるわけですね。
外出して帰り道が分からなくなってしまったり、目的地が分からなくなってしまうことがあり、結果として自宅に帰ることが出来なくなります。
認知症には「中核症状」というものがあります。
これは、認知症の進行に伴って誰にでも現れる症状のことで、記憶障害や見当識障害のことです。
徘徊はそこから派生した周辺症状の一つとして挙げられます。
では具体的にどういった過程を経て徘徊が引き起こされるのでしょうか。
少し掘り下げて解説します。
過去の習慣を繰り返してしまう
認知症と物忘れはセットのように扱われますが、認知症だからといって何もかも忘れる訳ではありません。
短期記憶の保持が難しくなることが多いですが、昔のことはしっかり覚えているという高齢者は多いです。
私の祖父は昔、高校で地理を教えていた教員でした。
認知症になってしまい、今日の日付や季節が分からなくなってしまいましたが、それでも地理に関する記憶はバッチリでした。
このように直近のことを忘れて、昔のことは覚えているという状況になると昔の生活習慣を繰り返してしまう可能性があります。
例えば、退職しているのに会社に行こうとしたり、などですね。
昔の記憶のまま外出をして徘徊になってしまう、ということがあるわけです。
ストレス
過去の習慣を繰り返す以外にもストレスによって徘徊が引き起こされることがあります。
初期の認知症においては高齢者は日々失われていく自分と戦っています。
今の自分の状況に苦しんで鬱を発症する、なんてこともあるんです。
不安や心配事がある時、身体を動かそうと思うことはありませんか?
高齢者も同様で、気分を紛らわせる為に外出をして迷子になり、結果として徘徊になってしまうことがあります。
このようにして徘徊が起こるわけですが、事前に防ぐことは出来るのでしょうか。
次は、徘徊の前兆や症状について詳しくお話しします。
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高齢者の徘徊の前兆や症状!事前に知ることはできるのか?
徘徊の多くが認知症を原因とする、と記載しました。
なので、認知症の症状が出てきたら徘徊を疑う必要があります。
最近、物忘れが酷くなってきた、会話をしていて違和感がある等が出てきた場合には徘徊に気を付けましょう。
また、落ち着きがなくなってきた場合も注意。
そわそわしたり意味もなく挙動不審気味になっているようであれば目を離さないようにしましょう。
また家にいるのに「家に帰りたい」と言ってきた場合も気を付けましょう。
帰宅願望といって、昔住んでいた場所や実家に帰ろうとする前兆かもしれません。
初期の認知症では高齢者はストレスと戦っています。
なのでちょっとしたことで声を荒げたりなど、以前と比べて荒っぽくなったかなと思ったら徘徊の前兆かもしれません。
また、認知症の分類において前頭側頭型認知症、通称ピック病と呼ばれるものがあります。
比較的若い男性が罹患することが多く、理性的な行動が取れなくなり暴力的な言動が出てくることがあります。
ピック病だから徘徊を起こす、というものではありませんが、もしも類似した症状が出てくるようであれば気を付けた方が良いでしょう。
このように、徘徊には大なり小なりの前兆がありますが、前兆が出てくれば徘徊は確実に止められるものでもありません。
高齢者が徘徊をするようになった場合、家族としてどのように対応すれば良いのでしょうか。
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高齢者の徘徊の対処法!家族の対応はどうすればいい?
徘徊が出て来た場合、まず家族がしっかりと高齢者の状況を見ていく必要がありますがそれには限界があります。
家族にも生活がありますから、ずっと付きっ切りで見るわけにはいきません。
それにトイレに行った隙に外出するといったこともあるかもしれません。
家族だけでは確実に徘徊を止めることは難しいので、近所の人に協力を仰ぎましょう。
私の祖父は徘徊こそなかったものの認知症ではあったので、仲の良いご近所の方に「もしも一人で外出しているのが見えたら声を掛けて欲しい」とお願いしていました。
このように高齢者を見る目が増えると徘徊を防ぐ確率も上がります。
事前に警察に協力を仰ぐことで徘徊があった際、迅速に対応が出来ますが、それ以外にも自治体や警察が徘徊防止の対策を講じているケースがあります。
例えば、大阪府河内長野市では「徘徊高齢者SOSネットワーク」が存在します。
高齢者が徘徊などで行方が分からなくなった時に近隣の公共交通機関や店舗に情報提供の行うことで素早く高齢者の発見を行えるそうです。
日本の高齢化を踏まえ、こういった対応が出来る自治体は増えてきていますので、まずはお住まいの地域の自治体のホームページを確認してもいいでしょう。
以上のような対応がありますが、強力な手段としてGPSの存在があります。
最近では、自治体で格安でお貸ししているところも増えていますね。
GPSは非常に有効な手段なのですが、デメリットもありますので、今度はこちらについてお話していきます。
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高齢者の徘徊にGPSはどうなの?
GPSを使うとリアルタイムで高齢者の位置情報を確認出来ます。
本人の場所を直ぐに割り出し、素早い対応が可能となるわけですね。
GPSは非常に強力ですが、一方でデメリットもあります。
まず、当然のことながらGPSは高齢者が持っていないと効果がありません。
GPSを確認したら位置情報が自宅からまったく動いていなかったら意味がありませんよね。
また、GPSは徘徊の早期解決が出来ても徘徊そのものを防ぐ効果はありません。
どうしても後手に回ってしまうので、先ずは徘徊予防の対策を講じた上で最終手段としてGPSを検討した方が良いでしょう。
GPSも徘徊が起こった時には頼りになる存在ではありますが、まったく機能しないケースもありますから、やはり『誰かの目がある』という状況が一番良いです。
そこで便利なのが、高齢者の見守りカメラです。
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もちろん、今でも重宝しています。
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まとめ
今回は、高齢者の徘徊とその理由、対処法についてお話ししました。
徘徊の多くが認知症を元にしたもので、過去の習慣を繰り返したり、ストレスがある為に結果として徘徊が起こります。
認知症かな?と思ったり突然気性が荒くなった時には注意です。
徘徊の対処法としては、近所の人に気を掛けてもらったり、行政が提供しているサービスを利用するなどしましょう。
GPSは強力な手段ですが、徘徊そのものを防ぐものではないため、あくまで手段の一つとして考えましょう。
最近はセキュリティ会社が見守りサービスを提供していますが、我が家で使ったみまもりCUBE キャンペーンがおすすめですよ。