スマホ認知症とは?その原因や対策はどうすれば良い?
2018年の3月頃から、「スマホ認知症」という言葉がニュースに取り上げられるようになりました。
スマホ認知症とは、スマホの使用により、若者にも認知症の症状が出ているという内容です。
では、スマホを使っていることが脳に有害なのでしょうか?
また、スマホ認知症になったら、どうしたらよいのでしょうか?
今回は、スマホ認知症の原因や症状、対策などについてお伝えします。
スマホ認知症の症状や原因は?
「スマホ認知症」という病名を提唱したのは、岐阜県で開業する脳神経外科医の奥村医師です。
奥村医師によると、最近30歳代~50歳代の人が、物忘れや判断力の低下を心配して受診するケースが増えているそうです。
スマホ認知症の症状
- 物忘れ
- 感情のコントロールがきかなくなる
- キレやすくなる
- 怒りっぽくなる
- 気分が落ち込む
- やる気が無くなる
「スマホ認知症」とは、正式な病名ではありません。
病気の認知症の場合は、脳細胞に変性などによって起こります。
スマホ認知症では、脳細胞に変化はありません。
もちろんCTやMRIの画像でも、異常は見られません。
スマホ認知症は、「脳のオーバーヒート」あるいは「脳のフリーズ状態」であると考えられます。
スマホの過剰使用やスマホ依存症では、脳に情報が詰め込まれ過ぎて「脳が過労」になっています。
このような脳の過労状態が、スマホ認知症を起こしていると考えられます。
また、脳に多くの雑多な情報が詰め込まれ過ぎているために、必要な情報が取り出しにくい状態とも考えられます。
スマホ認知症の対処法は?デジタル時代では仕方がない?
スマホ認知症は、デジタル認知症とも呼ばれます。
スマホ認知症(デジタル認知症)の対処法は、スマホ・タブレット・PCなどのデジタル機器から離れる時間を作ることです。
では、なぜスマホなどを長時間使用することが、スマホ認知症につながるのでしょうか?
例えば、情報を取るために「読む」という行為は、本・新聞というアナログでもネットニュースやブログなどのデジタルでも同じように思えますね。
しかし、スマホなどで読む場合には、文字以外の情報もたくさん目に飛び込んできます。
ネットで情報を得ている時には、目に入る光の量も多いし、同じ画面の中に広告や他の情報も盛り込まれています。
これらの刺激により、脳が受け取る情報が過多となってしまうのです。
スマホ認知症を予防・改善するためには・・・
- スマホやタブレットなどを使わない時間を作る、増やす
- ボーっとしている時間を作る、増やす
- 腹式呼吸で深呼吸をする
- ノートに書き出すなどのアウトプットを増やす
などを意識して行いましょう。
トイレにもスマホを持ち込むほどのヘビーユーザーは、スマホ認知症になりやすいとか。
スマホ認知症は、体の不調にもつながります。
スマホなどの使用時間をコントロールして、スマホ認知症を予防しましょう。