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認知症とピック病って、違う病気なの?

認知症 ピック病

 

認知症の症状も起こすと言われる「ピック病」をご存知でしょうか?

 

「ピック病」という病名は、聞きなれませんね。

 

ピック病は、脳の前頭葉や側頭葉という部分が変性する病気です。

 

認知症の症状も起こしますが、言語障害から発症するケースもあり、ピック病は分かりにくい病気です。

 

まじめな人が突然万引きするなど、奇異な行動をとった場合、ピック病が疑われます。

 

今回は、認知症の症状も起こすピック病についてお伝えします。

認知症の症状もあるピック病とは、どんな病気?

認知症の症状も起こす「ピック病」とはどんな病気でしょうか?

 

まず、脳は構造と働きから、前頭葉、頭頂葉、側頭葉、後頭葉、小脳に分けられます。

 

アルツハイマー型認知症では、側頭葉の海馬という部分の萎縮が著名です。

 

ピック病では、前頭葉と側頭葉の萎縮が目立ちます。

 

以前は、前頭側頭葉変性症は、全てピック病と考えられていました。

 

しかし、研究が進むにつれて、ピック病は前頭側頭葉変性症に含まれると考えられるようになりました。

 

アルツハイマー型認知症で脳の前頭葉が萎縮してくる場合は、かなり進行して重症になってからです。

 

しかし、ピック病の場合は、早期から前頭葉の血流低下や萎縮が見られます。

 

脳の前頭葉は、理性と感情をコントロールする働きをします。

 

ピック病では、まじめに社会生活を送っていた人、社会的地位や信用がある人が、突然万引きなどをして発覚する場合があります。

 

これは、社会的ルールを優先して自分の感情を抑えることが出来なくなるためです。

 

例えば、ピック病で万引きをした場合、「盗もう」と思っているワケではありません。

 

お店にいて、「消しゴムが必要だ」と考え、「そこにあったから持って出た」という感じでしょう。

 

ピック病の本人に万引きを問いただしても、悪いことをしたと思っていないでしょう。

 

前頭側頭型認知症とピック病の違いは、「ピック球」という異常物質が脳細胞の中に有るか否かです。

 

ピック球の有無を調べるためには、脳細胞の一部を取り出して顕微鏡で見なければなりません。

 

生きている時にはそのようなことは出来ないため、確定診断が難しいのです。

認知症の症状もあるピック病の対処法と注意点

認知症の症状も起きる「ピック病」の対処法と注意点は、どのように考えれば良いのでしょうか?

 

ピック病の発症年齢は40~60歳とされます。

 

ピック病では、急激な人格や性格の変化が特徴です。

 

例えば、「派手に買い物をする」「万引きする」「何もしなくなる」「同じものばかり食べる」「風呂や着替えをしない」などが急に現れます。

 

統合失調症やうつ病などの、精神疾患と間違われる場合があります。

 

アルツハイマー型認知症や精神疾患とピック病が間違われて、それらの薬を飲み始めると、薬によって症状が悪化する場合もあります。

 

急激な人格・性格の変化がある場合には、神経内科など専門医を受診しましょう。

 

ピック病を発症して万引きなどをした場合、反社会的行為と見られがちです。

 

早期に診断をして、本人が不名誉や不利益をこうむらないようにする必要もあります。

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