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認知症の昼夜逆転について

認知症 昼夜逆転

 

認知症患者が昼夜逆転になってしまい、夜寝てくれなくて困っているなんて話をよく聞きます。

 

介護する人間も夜は眠らなくてはいけませんので、ずっと昼夜逆転されてしまうと本当に大変です。

 

認知症患者に限らず、高齢になってくると眠りが浅くなり、夜なかなか眠れなくなることがあります。

 

では、なぜ昼夜逆転になってしまうのでしょうか?

 

ここでは、認知症の方が昼夜逆転になってしまう原因や対処法についてご説明します。

認知症の昼夜逆転の原因とは?

認知症による昼夜逆転が起きる原因は何でしょうか?

 

まず、昼夜逆転とは、夜何らかの原因で眠りが浅くなり、質の良い睡眠が取れなくなるために起こる現象です。

 

認知症でなくても、高齢になってくると体力そのものが落ちてきます。

 

そのため、日中起きている間に自然となるべく体力を使わないように動いてしまうのです。

 

ですが、日々の生活で体力を使わず疲れなくなってくると、夜になっても体力が余っているため、寝付きが悪くなります。

 

また、寝れても短時間しか寝れなくなったりもします。

 

これが続くと、「昼夜逆転」が起こるようになります。

 

認知症患者による昼夜逆転には、デメリットが多くあります。

 

まず、夜に覚醒してしまうので、介護者が寝ている間に外に出てしまう「深夜徘徊」が起こることもしばしばです。

 

このようなことが起こってしまったりするため、介護者にも精神的、身体的な影響を及ぼすことも考えられます。

 

また、記憶力の低下にも繋がってくるため、認知症がさらに進行してしまいがちです。

 

私が勤めていた施設にも、毎晩数十分おきに「明日は何時に迎えが来る?」と言ってわざわざ事務所まで来ては戻っていく方がいました。

 

また、昼間は椅子に座ったまま微動だにせず眠そうに首をコクコクしているのに、夜になるとこんなに動けたのかと言うぐらい活発になる方もいました。

 

このように、昼夜逆転は認知症患者本人、また、介護者にも不利益なことが多いので、朝起きて夜は寝るというリズムが大事になってきます。

認知症で昼夜逆転になる対策と注意点

認知症による昼夜逆転のデメリットがわかったところで、ここでは昼夜逆転の治し方や対策、注意点などを紹介します。

 

まず、昼夜逆転は「体力の消耗が少ない」ことからくることがあるので、日が出ているうちに体力を使うということが大事になってきます。

 

疲れると早く寝てしまうという現象を逆手に取った解決策です。

 

また、昼間のうちに日光に当たることも重要です。

 

大変なことはしなくていいので、例えば午前と午後の二回に分けて、少し近所を散歩するくらいでもいいでしょう。

 

散歩をすることで体力を使い、日光に浴びる事で体が昼夜を認識し、昼夜逆転が改善されます。

 

それと同時に、適度に体を動かすことによっていい運動にもなるので、認知症予防にもなり、ストレス発散にもなります。

 

夜寝る際は、眠れる環境を作ってあげることも重要です。

 

部屋の温度や湿度、電気の明るさなど、本人の寝やすい環境を作ってあげることで寝付きやすくなることがあります。

 

規則正しい食事や食事内容も効果があります。

 

時間関係なく食事を摂ったりしていると、夜中にお腹が減り寝付けないこともあります。

 

適切な時間に食事を摂るようにしましょう。

 

また、寝付けなくなるようなもの(コーヒーやお茶など)は避け、寝付きが良くなるように、ホットミルクや温かい飲み物などを取ってもらうのもひとつです。

 

寂しさや不安も原因になることがあります。

 

そんな時は、寝付くまで一緒にいてあげたり、人形やぬいぐるみをプレゼントしてもいいと思います。

 

昼夜逆転はとにかく朝しっかり起きて、日中動いて疲れると言うことが一番の解決方法です。

 

しかし、それでも改善されない場合は、病院へ受診してみましょう。

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