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認知症の発症年齢は高齢者とは限らない!

認知症 発症年齢

 

認知症の発症年齢は、高齢者になってからと思っている方が多いですが、実は認知症は20歳からでも発症します。

 

それは、認知症になる病気が「アルツハイマー病」だけではないからです。

 

「老化=認知症」という認識は、もう捨てた方が良いかも知れません。

 

今回は、「若年性認知症」についごて説明します。

若年性認知症は何歳から?その原因は?

少し古いデータですが、2009年の厚生労働省の発表によると、65歳未満の「若年性認知症患者」の数は37,800人でした。

 

原因別に見ると、以下のようになっています。

 

  • 脳血管性認知症:39.8%
  • アルツハイマー型認知症:25.4%
  • 頭部外傷後遺症:7.7%

 

脳梗塞や脳出血は20歳代でも起こりますし、車やバイクの事故による「頭部外傷」でも、認知症になります。

 

脳梗塞や頭部外傷の場合は、認知症ではなく「高次脳機能障害」と診断される場合があります。

 

高次脳機能障害とは、記憶力・集中力・理解力が障害されて、日常生活が困難になるという点では、残念ながら認知症と同じです。

 

私がお世話した中で印象に残っているのは、バイク事故で「頭部外傷後遺症」を患った、40代前半の男性です。

 

その男性は、理系の大学院を卒業して就職が決まったというタイミングで事故にあってしまいました。

 

いつも机に向かって、ノートに何か書いたりセロハンテープを張り付けたりという生活でした。

 

ノートには「○○(自分の名前)研究所」と書いてありますが、意味のある内容ではなく、やたらにテープが貼ってありました。

認知症の発症年齢についての正しい知識を持つことが重要

静岡県で行われた「若年性認知症」の調査があります。

 

その中では、患者が認知症を発症した時に、患者・家族が「若年性認知症について知らなかった」という答えが43.9%でした。

 

また、「近所に若年性認知症であることを伝えている」と答えたのは39.6%で、認知症について正しい認識がされていないと考えられます。

 

あるテレビ番組では、40歳代のアルツハイマー型認知症の人が、会社の理解を得て働き続けていると報道されました。

 

住み慣れた地域の人たちが、認知症について正しい知識を持って、お互いに住みやすい環境を作れることを願います。

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