認知症を予防する笑いについて

「笑う門には福来る」

 

昔の人は、笑いの効果を知っていたのでしょうか?

 

脳の研究が進むにつれて、笑いの効果は科学的にも確認されるようになりました。

 

楽しくて笑うのは当たり前ですが、辛い時・苦しい時に作り笑いをしても、「笑いの効果」が出るという説があることは驚きです。

 

笑いには、認知症の予防や進行を遅らせる可能性があることも分かってきました。

 

今回は、「認知症を予防する笑い」についてご説明します。

笑いが認知症を予防するのはなぜ?

笑顔を作るだけで、次のホルモンに対して反応があることが分かりました。

 

【1】ドーパミンを増やす

 

ドーパミンは、運動機能・ホルモン分泌の調節、快の感情を起こす、意欲を高めるなどの働きをします。

 

【2】アドレナリンを抑制する

 

アドレナリンは、興奮・緊張の時に出るホルモンです。

 

【3】コルチゾールを抑制する

 

コルチゾールは、ストレスを受けた時に多く分泌されるホルモンです。

 

コルチゾールは、脳の海馬という部位を委縮させることから、アルツハイマー型認知症との関係が深いと考えられています。

 

それを抑制するわけですから、ありがたいですね。

 

【4】エンドルフィンを増やす

 

エンドルフィンは、幸福感を与えるホルモンと言われています。

 

笑う事には、他にもよい効果があります。

 

  • 免疫系を活性化する
  • 血液循環を良くする
  • 感情を開放する
  • 人とのつながりを感じる

認知症と笑いの研究によると・・・

大阪大学公衆衛生学の大平哲也准教授は、「認知症予防と笑い」についての研究をしています。

 

研究では、対象者(平均年齢66歳)について、

 

  • 落語を聞いてもらう
  • 笑いヨガを行う
  • イベントの紹介をする

 

などで、日常的に笑いを介入させて、笑いの頻度と認知機能について調べました。

 

その結果、ほとんど笑わない人は、毎日笑う人に比べて2.1~2.6倍、認知機能が低下するリスクが高いと考察されました。

 

子供や動物を見て癒されるのは、見ている人が自然と笑顔になってしまうからかもしれませんね。

 

あなたも是非、笑う機会をたくさん作ってください。

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