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高齢者が免許を返納しない理由!説得する方法はあるのか

 

近年、高齢者ドライバーが引き起こす車の事故がニュースなどで話題に上りますよね。

 

逆走事故、アクセルとブレーキの踏み違い等々・・・まだまだあるでしょう。

 

 

ところが、そんな状況であるにも関わらず、高齢者が免許を返納しない理由は何でしょう?

 

もしも、身内の高齢者が免許を返納しないと言ったら、家族は困りますし怖いですよね。

 

 

今回は、高齢者が免許を返納しない理由と、説得するための対処方法をお伝えします。

高齢者の免許の返納率は?

 

まずは、高齢者の免許の返納率について見て行きましょう。

 

 

警察庁のデータによると、2021年の運転免許証の自主返納件数は51万7,040件でした。

 

この中で、75歳以上は27万8,785件となっています。

 

 

つまり、2021年は、約28万人の高齢者ドライバーが免許を返納しているわけですね。

 

 

では、免許の返納率、つまり、高齢者ドライバー全体に対する「返納の割合」はどうなっているでしょうか?

 

 

これも警察庁のデータになりますが、75歳以上の高齢者の免許返納率は4,72%となっています。

 

 

要するに、約95%の75歳以上の高齢者ドライバーは、免許を持っているという計算になります。

 

これは、かなり驚きですよね!

 

 

もちろん、この95%の高齢者全員が車を運転しているわけではありません。

 

身分証明書代わりに免許証を持つ方もいるでしょうし、「もしかしたら運転するかもしれないから」と思って一応免許証を持っているだけという高齢者も多いでしょう。

 

 

それでもこの結果を見ると、ちょっと驚いてしまいますね。

 

 

じゃあ、高齢者ドライバーがそれほどまでに免許を返納しない理由とは、何なのでしょうか?

 

続けて見て行きましょう。

 

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高齢者が免許を返納しない理由!デメリットが大きいから?

 

多くの高齢者が免許証を返納しない現状が理解できたと思いますが、そもそも、なぜ高齢者は免許を返納しないのか、理解に苦しむところかもしれません。

 

項目を分けて解説します。

 

 

運転する理由があるから

 

一つの理由として、運転せざるを得ない事情があるというものがあります。

 

 

関東の都市部や地方都市なら交通網が発達していますが、地方の中でも閑散とした地域ならどうでしょう。

 

買い物や通院など、車が無いと生活に困る高齢者が一定数存在するわけですね。

 

 

また、近年は高齢者であっても働いている方もいますから、仕事の道具として車を運転する高齢者もいます。

 

高齢化社会の特徴と言えるかもしれません。

 

 

家族の負担が増えるから

 

高齢者が免許を返納すると、時には家族に協力してもらう場面もあるでしょう。

 

公共交通機関があまりない場所だと、家族に送迎してもらう必要性が多くなる可能性があります。

 

 

高齢者としては、家族に負担を掛けたくないし自分で運転しよう、という意識があるんですね。

 

 

外出しなくなるから

 

車の運転ができなくなると、外出する頻度が減ってしまうかもしれません。

 

 

また、車を運転する際、記憶力や判断力を使います。

 

高齢者はそれらの機能が低下するため事故を引き起こしやすくなりますが、車の運転によって、ある意味「リハビリ」をしているとも言えます。

 

 

車を運転出来なくなると、外出の頻度が減り、刺激を受けることが少なくなるでしょう。

 

そして、記憶力や判断力を使う機会が減ったために認知症を引き起こすことにも繋がります。

 

 

他にも理由はありますが、おおまかに上記のようなことがあり、多くの高齢者は免許を返納しないわけです。

 

 

特に、買い物や通院に車を必要としている高齢者の場合、免許の返納に抵抗があるかもしれませんね。

 

 

しかし、逆に免許を返納した場合にメリットがあるとどうでしょうか?

 

 

デメリットよりメリットが上回れば免許の返納率も上がるかもしれません。

 

続けて見て行きましょう。

 

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高齢者が免許を返納した場合のメリットは?

 

それでは、メリットについても項目を分けてお話します。

 

公共交通機関や生活用品購入の際の割引

 

実は、高齢者が免許を返納した場合、バスや電車などの公共交通機関、生活用品を購入する際に割引が出来る特典がついているんです。

 

 

免許を返納しない理由で買い物や通院が不便になるから、というものがありましたよね。

 

このような特典を付けることで免許の返納率を上げようという理由があるようです。

 

 

この値引きについては、各自治体によって違ってきます。

 

面白いものでは、博物館の割引やタクシーの回数券、飲食店の割引券が付いたりすることがあるようです。

 

 

もしかしたら、この特典が免許返納の説得材料に出来るかもしれませんから、お住まいの市役所のホームページを確認してみてください。

 

 

車を手放すことが発生する金銭面のメリット

 

車って高いですよね。

 

購入費用もそうですが、維持費を工面するのも大変です。

 

 

また、賃貸であれば「駐車場料金」も発生します。

 

 

私も車を持っていますが、車がなければ毎年十万以上の出費が無くなります。

 

 

高齢者の多くは仕事を辞めていますし、老後の資金が心配で車を手放したという話は、私も聞いたことがあります。

 

 

事故に遭う確率が減る

 

当然ですが、交通事故を引き起こすのは高齢者だけではありません。

 

そして、全ての交通事故が、車によって引き起こされるものでもありません。

 

 

ただ、実情として多くの交通事故が車によって引き起こされていますし、近年話題になっているように高齢者が引き起こした自動車事故が多いのも事実。

 

車を手放すことで、そういったリスクを回避出来ます。

 

 

このように、免許を返納することでメリットも多くあるのです。

 

 

さて、デメリット、メリット両方ありますから免許を返納した方が良いのか、悩んでしまうこともあるでしょう。

 

 

そんな中、高齢者の免許返納を強制するべきではないと、強く言いたい方もいるかもしれません。

 

この部分については、どのように考えれば良いのでしょうか?

 

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高齢者の免許返納は強制すべきか?

 

高齢者の免許返納は、強制するべきでしょうか?

 

正直、これはとても難しい問題です。

 

 

高齢者のメリットで「免許を返納すると公共交通機関が値引きになる」と記載しましたが、全ての地域で満足な交通網があるわけではありません。

 

 

一日数回しかバスが出ないなんて地域もあるでしょうし、そういった地域に住んでいる方は「免許の返納なんてとんでもない!」と言いたくなりますよね。

 

 

私の実家もかなり田舎でしたが、私や両親が祖父母の送迎をしていたので特に問題はありませんでした。

 

ただそういった対応が難しい、という家族もいるでしょう。

 

 

私の意見としては、免許返納の強制化は賛成ですが、全国一律での対応は止めた方が良いと思います。

 

 

例えば、関東に住んでいる方は移動手段が沢山ありますし、近くにスーパーや病院があることも多いでしょう。

 

 

逆に、過疎化した地域に住んでいる方は移動手段があまりなく、近くに店舗や病院がないといったこともあるはずです。

 

 

こういった格差がある中で一律的な対応を行っても不満が出ます。

 

まずは、関東圏の都市部に住んでいる方を対象に免許の返納を強制化し、他の地域は少しずつ公共サービスを充実させていき、強制化に舵を切っていく。

 

 

このような対応が出来れば不満が減るのではないでしょうか。

 

 

・・・とは言っても、家族はやはり説得しなければ!と思うかもしれません。

 

 

そこで、最後に高齢者がすんなり免許返納してくれるように、効果的な説得方法をお伝えします。

 

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高齢者の免許返納!説得するための効果的な方法とは?

 

高齢者の免許返納の強制化については、沢山の意見があると思います。

 

ですが、家族としては免許を返納して欲しいと考えている方も多いのではないでしょうか。

 

 

そこで、高齢者の免許返納を説得する方法について、いくつかお話します。

 

 

説得の仕方

 

まず、どのように説得するか?

 

これは、一人ではなく、家族を巻き込んで連携していくと説得しやすくなるでしょう。

 

 

一人だけではなく、家族全員から説得されれば、高齢者は観念するかもしれません。

 

そうでなくても、家族からの説得であれば、前向きに検討してくれるでしょう。

 

 

ただ、説得の際、高齢者の気持ちも考えてあげてください。

 

 

家族とはいえ、加齢のことを言われると、本人も良い気分ではありません。

 

ですから、ご本人の気持ちを汲んだ上で話し合いをすることを心がけましょう。

 

 

また、ひと言で「説得」といっても、実は一回で済まないことが多いです。

 

ちなみに、私の祖父が免許を返納した時は、1年以上必要でした。

 

 

まず、私の家族の場合は「一人で運転しない」ことか始めましたね。

 

最初から免許を返納するのではなく、妥協案を提示してもいいかもしれません。

 

 

必要であれば主治医の先生を巻き込んで協力してもらいましょう。

 

 

金銭のことを全面に出す

 

免許を返納することで、車の維持費等が掛からなくなり節約になる。

 

免許を返納すると、公共交通機関や生活用品の割引が受けられる、ということを記載しました。

 

 

この費用の面を強調して説得すると、私の経験上、けっこう上手くいくことが多いです。

 

理由は、具体的なシミュレートが可能だからです。

 

 

説得する際に「危ないから」、「もう歳だから」と言っても中々納得してくれません。

 

内容が抽象的で、高齢者の心を動かすにはちょっと足りないんですね。

 

 

車を手放すと、

  • 毎年どれくらいお金に余裕が出来るのか?
  • 生活用品の割引がどれくらいか?

を計算して提示してください。

 

 

免許を手放したことによるデメリットより、メリットの方が大きいと分かれば、免許返納もスムーズに進むかもしれません。

 

 

費用面以外の具体的な説得材料

 

金銭のこと以外でも、具体的な説得材料を探すようにしましょう。

 

 

行動範囲圏内での、バスの本数を調べてみてもいいかもしれません。

 

あるいは、安い宅配サービスを探して、毎月の料金を計算しても良いですね。

 

 

高齢者の免許の返納率は以前低いですが、返納件数自体は多くなっていますから、そのあたりを押し出してもいいかもしれません。

 

 

なお、【1】の説得の仕方でも記載しましたが、本人の気持ちもあります。

 

 

一方的な言い聞かせるのではなく、高齢者が納得出来る説得を行うことが、とても大切です。

 

 

それでは、高齢者の免許返納について、最後にまとめましょう。

 

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まとめ

今回は、高齢者が免許を返納しない理由、説得の方法等についてお話しました。

 

高齢者の免許返納率は低く、多くの高齢者が免許を保持しています。

 

  • 生活に必要
  • 家族の負担を増やしたくない
  • 外出の頻度を減らしたくない

等の理由が多いです。

 

 

免許返納にはメリットもあり、公共交通機関や生活用品の購入する際に割引が受けられます。

 

金銭的に余裕もできますし、事故もなくなります。

 

免許返納の強制化については色々意見があると思いますが、私としては地域によって対応を変えていく方法が良いと思います。

 

 

もしも家族で説得する場合は、他の家族や主治医を巻き込んで行いましょう。

 

説得の際には金銭など本人が納得出来る具体的な材料を用意してください。

 

 

最後に、免許の返納が出来たからといって安心してはいけませんよ。

 

私の祖父は免許を返納した後も車を動かそうとしましたから、免許返納後もしっかり家族でフォローしてください。

 

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