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アルツハイマー型認知症の症状が重度になった場合

アルツハイマー型認知症 重度

 

アルツハイマー型認知症の症状が重度になるというのは、どんな状態でしょうか?

 

まず、アルツハイマー型認知症は「記憶障害」からという症状から始まります。

 

それは、脳の記憶をつかさどる「海馬」という部分が障害されるためです。

 

そして、脳の細胞の変化は、海馬だけにとどまりません。

 

アルツハイマー型認知症が重度になってくると、症状である脳の障害は全体に広がっていきます。

 

今回は、アルツハイマー型認知症が重度になった場合の症状についてお伝えします。

アルツハイマー型認知症の症状が進行して重度になるとは?

アルツハイマー型認知症の症状は、重度になるまでにどのような進行をたどるのでしょうか?

 

まず、アルツハイマー型認知症の症状が進むのは、脳の障害の「範囲」が広がるためです。

 

初期では、脳の海馬に障害が起こります。

 

海馬は、「見える・聞こえる」などの外界からの刺激を、パッケージにして記憶しやすくする働きがあります。

 

パッケージ化された記憶は、海馬から脳の大脳皮質という部分に移ります。

 

アルツハイマー型認知症の症状が重度になってくると、大脳皮質まで障害が及ぶのです。

 

ヒトの大脳皮質は、どの動物よりも発達しています。

 

手足をうまく動かしてスポーツをする、指を起用に動かして道具を作る、話をする、文字を書く、楽器を演奏する。

 

このような人間らしい営みは、大脳皮質の働きによります。

アルツハイマー型認知症の症状「重度の段階」

アルツハイマー型認知症の症状が重度になってくると、大脳皮質に記憶されていることも薄れていきます。

 

CTやMRI画像でも、脳全体の萎縮(小さくなること)が強くなってきます。

 

アルツハイマー型認知症がやや重度の時の症状

 

ここがどこで、今がいつかという認識を「見当識」といいます。

 

アルツハイマー型認知症がやや重度の状態では、この見当識があやふやになってきます。

 

例えば、今の季節を質問したとしましょう。

 

認知症が無い場合、今日が何月かということが分かれば、季節の見当はつきますね。

 

ところが、アルツハイマー型認知症がやや重度の症状になってくると、わかりません。

 

この段階でも、食事をする、トイレに行くということは、自分でできるでしょう。

 

トイレの場所がわからなくて迷う、ということはあると思われます。

 

買い物をする、食事を作るなどは、1人では難しいかも知れません。

 

アルツハイマー型認知症が重度の時の症状

 

アルツハイマー型認知症の症状が重度になってくると「失禁」をすることが多くなります。

 

尿や便が出ていることが分からなくなることを、失禁といいます。

 

尿や便の失禁があったら、アルツハイマー型認知症の症状は重度と考えてよいでしょう。

 

もしも、うまくトイレで排泄できたとしても、おしりを拭いたり水を流したりできないかもしれません。

 

また、アルツハイマー型認知症の症状が重度になると、自分の生い立ちについても、思い出せなくなっているでしょう。

 

自分の子供が何人いるか、また、子供の名前も出てこないかもしれません。

 

ワイシャツやブラウスの上にパジャマを着る、袖の部分に足を入れるなど、服を正しく着られなくなります。

 

アルツハイマー型認知症が最重度の時の症状

 

アルツハイマー型認知症が最重度の時の症状は、大脳皮質の萎縮が進んでいる状態です。

 

手足をうまく動かすことができなくなるので、歩くことが出来ない、食事を飲み込むことができないなどの症状が出ます。

 

何かの拍子で、言葉が出ることはあるでしょう。

 

しかし、会話をするのは難しいかもしれません。

 

重度のアルツハイマー型認知症の症状の表れ方にも、個人差があります。

 

風邪をひくなどの体調不良があると、一気にアルツハイマー型認知症の症状が進むでしょう。

 

しかし、体調がもどると認知症の症状も戻る場合があります。

 

介護する人は、認知症の人の状態に合わせて柔軟に対応しましょう。

 

多方面からの支援を受けることも、大切です。

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