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レビー小体型認知症の嗅覚障害について

レビー小体型認知症 嗅覚障害

 

レビー小体型認知症に、嗅覚障害と呼ばれる症状があります。

 

嗅覚障害とは、カンタンに言えば「臭いを感じる」という感覚がうまく働かなくなるわけですね。

 

レビー小体型認知症の嗅覚障害は、うつ症状や幻覚などと同じく、かなり初期から現れる症状です。

 

今回は、レビー小体型認知症の嗅覚障害についてお伝えします。

レビー小体型認知症の嗅覚障害の症状と原因

レビー小体型認知症の嗅覚障害の症状と原因とは、どんなことにあるのでしょうか?

 

レビー小体型認知症の嗅覚障害は、運動障害や認知機能の低下が起こるよりも「前」から現れることが分かって来ました。

 

それは、嗅覚を脳に伝える神経にもレビー小体が出現するためです。

 

東北大学病院の神経内科外来で調査をしたところ、90%の患者が運動症状が出る前に嗅覚障害を起こしていました。

 

興味深いことは、嗅覚検査をするまで患者が嗅覚障害を自覚していなかったということです。

 

レビー小体病で「私の脳で起こったこと」の著者、樋口直美さんも「ある日突然、嗅覚障害に気付いた」という趣旨の話をしています。

 

樋口直美さんは、「魚の腐ったような幻臭もあった」とも話されています。

 

嗅覚障害は、レビー小体型認知症だけでなく他の神経変性疾患でも起こるので、これらの病気の早期発見に役立てようとしています。

レビー小体型認知症の嗅覚障害の対策と注意点

レビー小体型認知症の嗅覚障害を防ぐことや進行を遅らせることは、残念ながら出来ません。

 

しかし、嗅覚障害に注意することで、レビー小体型認知症という病気の早期発見早期治療につなげることは出来るかもしれません。

 

嗅覚障害が疑われる場合、耳鼻科や神経内科で診てもらうことも検討しましょう。

 

レビー小体型認知症の多くの人は、嗅覚障害があると考えたほうがよいでしょう。

 

嗅覚障害を起こすと、味覚も感じにくくなります。

 

そのため、肉や魚を調理する際には、充分に火が通っているか確認しましょう。

 

レビー小体型認知症の人は、食品が傷んでいることも分かりにくくなると思われます。

 

ですから、食事の残り物はなるべく保存しないとか、保存する際には日付を書くなどの工夫が必要となってきます。

 

レビー小体型認知症の嗅覚障害で食欲が低下している場合は、食事のいろどりを工夫してみてはいかがでしょう。

 

レビー小体型認知症の人は、90%に嗅覚障害があるとされます。

 

嗅覚障害により、食品の傷んだものが分からなかったり食欲が低下するかもしれません。

 

レビー小体型認知症の人の食事は、しっかり火を通す、いろどりを工夫するなどの対策をしましょう。

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